卓球台の端に球が当たると、「いまのはエッジ?サイド?」と判定が分かれがちです。結論は、台の水平な上面に触れればエッジとして有効、垂直な側面にだけ触れた球は正しい返球ではないという区別です。
また、ネットに触れた球も、サービスなのかラリー中なのかで扱いが違います。本記事では2026年9月1日改定の日本卓球ルールの基本に沿って、5つの紛らわしいプレーを整理します。
エッジとサイドは「台のどの面に触れたか」で決まる
公式ルールのプレーイングサーフェスとは、卓球台の水平な上面です。台の垂直な側面はプレーイングサーフェスに含まれません。上面の縁への接触は有効でも、側面だけに球が当たった場合は、相手コートへ正しく返したことにはなりません。
| 球が触れた場所 | 判定 | 考え方 |
|---|---|---|
| 台の水平な上面の中央 | 有効 | 通常のバウンド |
| 水平な上面の端の角・縁 | 有効(エッジ) | 台の上面に含まれる |
| 台の垂直な側面のみ | 無効(サイド) | 上面に触れていない |
| 台の上面に触れず外へ落ちた | 無効(アウト) | 正しい相手コートへのバウンドなし |
エッジの見分け方:横からの球に注意
上から落ちた球が縁に触れたように見える場合と、横から直線的に飛んできた球が側面へ当たった場合は、跳ね方が違うことがあります。ただし跳ねた向きだけで必ず判定できるわけではありません。接触した面を確認するのが基本です。
審判がいる試合ではその判断に従います。友人同士で判定できなかったときは無理に相手を責めず、事前に決めた方法でプレーを再開するのが安全です。日本卓球協会の公式基本ルールには、エッジとサイドの画像付き説明があります。
サービスのネットインは「レット」でやり直し
レット(let)は、ラリーの結果を得点とせず、一定の条件でやり直す扱いです。正しいサービスがネット(またはネットアセンブリ)に触れ、その後で相手側の正しいコートに入った場合はレットとなります。サービスの2本交代のうち1ポイントを使ったことにはなりません。
ただし、ネットに当てたサービスが相手コートに入らなかったり、そもそも正しくトスしていなかったりする場合は、ネットに触れたという理由だけでレットにはなりません。正しいサービスの条件を先に確認することが必要です。
レットは何回まで?サーブのやり直し回数
正規のサービスがネットアセンブリへ触れ、相手の正しいサービスコートへ入ったレットについて、基本規則に「2回まで」などの回数上限はありません。続けてレットになった場合も、得点を付けずに正しいサービスをやり直します。ただし、球が相手コートへ届かなかった不正サービスや空振りまでレットになるわけではありません。
ラリー中のネットインは続ける
レシーブ以降の返球がネットに触れ、ネットを越えて相手コートに正しく入った場合、ラリーを止めず、そのままプレーを続けます。サービス時と違い、ネットに触れたこと自体でやり直しにはなりません。
| 状況 | 判定 |
|---|---|
| サービスがネットに触れて正しく相手コートに落ちた | レットでやり直し |
| サービスがネットに触れ、自分側に戻った | サービスミスで失点 |
| レシーブがネットに触れて相手コートに落ちた | 有効な返球 |
| 返球がネットに触れず上面のエッジに落ちた | 有効な返球 |
| 返球が台の側面にだけ当たった | 相手コートへの正しい返球ではない |
4つの判定を同じ順番で考える
| 確認すること | 判定の目安 |
|---|---|
| 球が当たったのは台の上面か? | 上面の縁なら有効。垂直な側面だけなら無効 |
| 球がネットに触れたのはサービスか? | 他の条件も正しいサービスならレット |
| 球がネットに触れたのはラリー中か? | 正しく相手コートに入れば有効 |
| ネットに触れたのは球ではなく選手・用具か? | プレー中なら原則、相手の得点 |
「エッジだから必ず得点」ではありません。エッジへの正しい返球後も、相手がさらに返せばラリーは続きます。サービスがネットに触れたあとエッジへ入った場合は、他のサービス条件が正しければレットです。
ネットを触ったら球が入っても失点?
プレー中に選手やラケットなどの所持物がネットアセンブリへ触れた場合は、球が相手コートに入ったとしても反則の対象になります。ネットに球が触れることと、選手や用具がネットに触れることは別です。
ラケットを持たない手(フリーハンド)が台の水平な上面に触れた場合も失点となります。一方、ラケットを持つ手や胴体が台に触れただけなら、台を動かしていないかなど別の条件も確認します。ラリー中の安全のため、台に体重をかけて押さえないようにしましょう。
迷ったときの判定順序
- まず「サーブ中か、通常のラリー中か」を確認する
- 球がネットへ触れた場合、正しく相手コートへ入ったか確認する
- 台の端なら、上面か垂直な側面かを確認する
- 選手のフリーハンド、所持物、ネットへの接触がなかったか確認する
- 確信が持てない場合は、規則と審判の判定に従い、相手を非難しない
よくある質問
エッジボールならサーブでも有効?
サービスのほかの条件が満たされており、最後に相手のプレーイングサーフェスの縁へ触れるなら、エッジへの接触そのものを理由に無効にはなりません。ダブルスでは左右の右半面条件も必要です。
ネットに引っかかって球が反対側に入った場合は?
球がネットアセンブリに触れた後でも、正しく相手コートに入ったならサービスかラリーかで判定を分けます。サービスレットならやり直し、ラリーなら続行です。
卓球台の枠や脚に当たった場合は?
相手コートの上面に一度もバウンドしないまま、台の脚や下部の枠に当たった球は正しい返球ではありません。すでに上面にバウンドした後の球と混同せず、「相手のプレーイングサーフェスに入ったか」を確認しましょう。
台の位置と球の規格を確認する
上面・側面の境目、ネット支柱の位置は卓球台のサイズとネットの解説で確認できます。40mm球と練習用ボールの違いは卓球ボールの種類の比較、ラージボールとの別ルールはラージボール卓球との違いを参照してください。
判定は実際にどの面へ接触したかで決まるため、球が跳ねた方向だけを絶対的な証拠としません。審判がいる試合では審判の判定に従い、レクリエーションでは事前に不明時の扱いを話し合いましょう。
規則の適用範囲は、日本国内の一般的な卓球(通常の40mm球)を中心に整理しています。日本卓球協会の2026年9月1日改定案内とITTF Statutes 2026(第2章・競技の基本規則)を併せて確認してください。パラ卓球、ラージボールや大会独自の方式では、適用する競技規則・大会要項を優先します。
公式根拠・確認先
日本卓球協会:初心者向け基本ルール(エッジ・サイド、サービスとラリーのネットイン)、日本卓球協会:日本卓球ルール(2026年改定)、日本卓球協会:用語集。レクリエーションでは大会独自のルールと区別してください。

















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