ラージボール卓球と普通の卓球の違い|44mm・ネット・ラバー・試合形式

青い卓球台の上に並ぶオレンジ色のラージボールと白い卓球ボール、その隣に置かれた赤い表ソフトラバーのラケット

ラージボール卓球は、通常の卓球より大きな直径44mmのボールを使う競技です。変わるのは球の大きさだけではなく、重量、ネットの高さ、使用できるラバー、公式の試合形式にも違いがあります。同じ卓球台を使うからといって、すべての用具をそのまま流用できるわけではありません。

日本卓球協会の「ラージボール卓球ルール」は2025年11月1日改定、通常の「日本卓球ルール」は2026年9月1日改定です。以下では適用年と対象競技を分けて比較します。施設で楽しむレクリエーションと公式大会では、運営上の条件が異なることもあります。

結論:大きく違うのは球・ネット・ラバー・マッチ形式

項目普通の卓球ラージボール卓球
ボールの直径40mm44mm
ボールの重さ2.7g2.2〜2.4g
球の色・表面白またはオレンジ・無光沢オレンジ・無光沢
ネットの上端台面から15.25cm台面から17.25cm
卓球台の寸法長さ274cm・幅152.5cm・高さ76cm同じ寸法
公式競技用ラバー規則に適合する裏ソフト・表ソフトなど表ソフトのサンドイッチラバー
1ゲームの得点11点先取・10対10以降は2点差11点先取・10対10以降は2点差
マッチのゲーム数大会や種目の要項による3ゲーム、2ゲーム先取
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比較表は日本卓球協会が定める通常の卓球とラージボール卓球の競技規則を基準にしています。一般の卓球のマッチも3ゲーム制で行う場合がありますが、ラージボールの公式規則の試合形式とは区別しましょう。

ボールは40mmから44mmに変わる

ラージボールの直径は44mmで、通常の40mmより4mm大きくなっています。一方、重量はラージボールが2.2〜2.4gで、通常球の2.7gより軽い規定です。大きいのに軽いという特徴があるため、打球したときの空気抵抗や弾道、速度の感覚が通常球とは異なります。

ただし、大きい球だからといって誰でも必ずラリーが続きやすくなると断言はできません。体格や経験、ラケットの扱い方、球の見え方、施設の環境などで感じ方は異なります。初めての人は無理なく返球できる速度から慣れましょう。

ネットは通常より2cm高い17.25cm

通常の卓球で使うネット上端は台面から15.25cmですが、ラージボールでは17.25cmです。差は2cmです。ネットの高さは床からではなく、卓球台の水平な上面を基準に測ります。

体育館などで通常球からラージボールへ切り替えて遊ぶときは、球を替えるだけでなくネットの高さも合わせる必要があります。貸出ネットがラージボール用に調整できるかは、事前に施設へ確認してください。

ラケットやラバーは通常の卓球用をそのまま使える?

公式のラージボール卓球ルールでは、ラケットの打球面に表ソフトのサンドイッチラバーを用いるという条件があります。通常の卓球の裏ソフト、粒高、アンチなどを貼ったラケットを、そのままラージボールの公式大会へ持ち込めるとは限りません。

ラケット本体のサイズや形状は一般の規則に基づく部分がありますが、ラバーの種類は競技に直接影響するので、購入前に必ず参加する大会の最新要項で確認しましょう。初心者の場合は、ラージボールの体験会で専用ラケットを借りられるか問い合わせると、購入前に打ち心地を確かめられます。

点数は11点制、公式のマッチは3ゲーム

2025年11月改定の公式ラージボール卓球では、1ゲームは11点先取です。10対10になった場合は2点差がつくまで続けます。通常の卓球と同じように、11対10ではゲームは終了しません。

2025年改定の公式ラージボール卓球ルールでは、マッチは3ゲームからなり、2ゲームを先取した競技者またはペアが勝者となります。通常の卓球は大会や種目によって5ゲームマッチ、7ゲームマッチなどの形式も選択されます。

ラージボールで3ゲーム行うときの得点例

ゲーム得点例状況
第1ゲームAが11対7で勝利Aが1ゲームを先取
第2ゲームBが12対10で勝利10対10以降は2点差が必要。1対1で並ぶ
第3ゲームAが11対9で勝利Aが2ゲーム目を獲得し、マッチ勝利

すでにどちらかが2ゲームを先取したときは、その時点でマッチが決着します。例えばAが第1・第2ゲームを連取すれば、原則として第3ゲームを行う必要はありません。

サーブはラージボールでも16cm以上のトスが基本

ラージボールのサービスも、開いたフリーハンドの手のひらにボールを静止させ、ほぼ垂直に16cm以上投げ上げて、落下中に打つ動作が基本です。自分のコートに1回、相手のコートに1回バウンドさせる点も通常の卓球と共通します。

通常の卓球と同様、シングルスは左右の対角線に必ず打つ必要はありませんが、ダブルスは右半面から相手の右半面にサービスします。球の寸法とネット高が変わるので、正しいフォームは同じでもサービスの強さや高さを調整する必要があります。

初めて体験するときの準備チェック

  • 参加するのは通常の卓球かラージボール卓球か、名称を確認する
  • 施設に直径44mmのラージボール専用球があるか尋ねる
  • ネットを台面から17.25cmに調整できるか確認する
  • 表ソフトのサンドイッチラバーを貼ったラケットを借りられるか確認する
  • シューズや飲み物、着替えが必要か施設に尋ねる
  • 練習会ならゲーム数や独自の決め事を開始前に共有する
  • 公式大会へ参加する場合は公認用具と大会要項の適用条件を確認する

普通の卓球とどちらを始めるべき?

競技の優劣よりも、近くに教わる場所があるか、実際に体験して継続できそうかで判断するのが現実的です。ラージボールは大きな球を使用する一方、ラバーやルールが専用であるため、通常の卓球経験があっても始めは打球感が変わります。

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まずは教室やサークルの体験枠で借用できる用具を利用し、両方のラリーを試すと自分に合う競技を見極めやすくなります。年齢や体力だけで一方を決めつける必要はありません。

よくある質問

ラージボール専用の卓球台が必要ですか?

卓球台の公式寸法自体は通常の卓球と同じです。主な変更点は球とネット、ラバーなどのルールです。したがって、施設の台でネットを適切に調整できれば、必ずしも専用の台を新しく購入する必要はありません。

ボールだけ44mmにして遊んでもよい?

友人同士の自由な遊び方としては合意のもとで行うこともできますが、公式ラージボール卓球のルールに合わせるならネット高やラバーなども適合させます。大会へ出るときは独自ルールを持ち込まず、主催者の指定に従ってください。

ラージボールは21点制ですか?

いいえ。2025年改定の公式ラージボール卓球ルールでは1ゲーム11点先取で、10対10になれば2点差が必要です。過去のルールや地域のレクリエーション独自の決まりと混同しないようにしましょう。

ラージボールのラケットは裏ソフトでも大丈夫?

公式規則に従って競技する際は表ソフトのサンドイッチラバーが条件です。手持ちの通常卓球用ラケットが適合するかは、ラバーの種類と大会要項の規定を確認してください。

ラージボールのラバーは「表ソフトなら何でもよい」わけではない

2025年11月1日改定のラージボール卓球ルールでは、使用するラバーは表ソフトのサンドイッチラバーとされ、接着剤を含む全体の厚さは4.0mm以下です。さらに公式競技ではITTFまたはJTTAが公認した表ソフトラバーを使用し、粒高は使えません。使わない面に禁止ラバーを貼ることも避けてください。

通常の卓球に使っていた裏ソフトのラケットを転用するつもりなら、最初に貼っているラバーの種類を確認します。ラージボールの体験会でも大会に参加する場合でも、日本卓球協会の公認品一覧と主催者の案内で適合を調べるのが確実です。

サービス交代と最終ゲームの切り替えも確認

ラージボールの2025年改定規則では、サービスは原則2ポイントごとに交代し、両者(または両ペア)が10ポイントに達した後は1ポイントごとの交代です。最終ゲームはどちらかが5ポイント先取した時点でエンドを交代します。ダブルスではこのときレシーブ順も切り替える規則があります。

得点の数え方は通常の卓球と共通点が多いものの、昔の9点制を説明する資料も残っています。公式大会で迷ったときは現在の11点制の規則を優先し、地域の交流会などは主催者が採用する方式を確認してください。

初めての人は競技区分を先に決めよう

ラージボールは同じ卓球台で始められますが、通常の卓球とは球・ネット・ラバーの条件が違います。両方を体験するなら、それぞれの用具を借りられる施設か事前に確認してください。卓球を含むほかの室内種目の概要は屋内球技の種類と特徴でも紹介しています。

公式情報と改定日

本記事は2026年11月時点に確認できる上記公式資料の適用範囲を区別して説明しています。競技規則・大会要項は更新されるため、参加時点で最新版を照合してください。