6人制バレーのサーブは、レシーブ側がラリーに勝ってサーブ権を得たときに時計回りに1つローテーションし、前衛右の選手が後衛右へ移動して打つのが基本です。サーブを打っているチームが連続で得点したときは、同じ選手が続けて打ちます。
以下はFIVB公式競技規則2025〜2028年版第7.6・7.7条、第12.2条に基づく6人制の整理です。9人制やソフトバレー等と混ぜないでください。
サーブの順番を3ステップで理解する
- セット開始前に提出したスターティングラインアップの順番を基準にする
- サーブ側が得点した場合、直前にサーブした選手がもう一度打つ
- レシーブ側が得点した場合、サーブ権を獲得し、ローテーションして新たに後衛右へ移った選手が打つ
ボールが相手に渡るたびに全員が1つ回るわけではありません。サーブ権を新しく獲得した瞬間が、基本のローテーションのタイミングです。
AチームとBチームの例
| 状況 | 次にサーブする選手 |
|---|---|
| Aがサーブし、Aが得点 | Aの同じサーバーが続ける |
| Aがサーブし、Bが得点 | Bが1つローテーションし、後衛右へ移った選手 |
| Bがサーブし、Bがさらに得点 | Bの同じサーバー |
| Bがサーブし、Aが得点 | Aが1つローテーションし、後衛右へ移った選手 |
6つのポジションはどこへ回る?
FIVB第7.6.2条では、サーブ権を得たときの移動順が決まっています。コートの場所を示す番号で、選手の背番号とは異なります。
| 移動前の位置 | サーブ権獲得後の位置 |
|---|---|
| 前衛右(2) | 後衛右(1)→次のサーバー |
| 後衛右(1) | 後衛中央(6) |
| 後衛中央(6) | 後衛左(5) |
| 後衛左(5) | 前衛左(4) |
| 前衛左(4) | 前衛中央(3) |
| 前衛中央(3) | 前衛右(2) |
「ローテーションする」とは、必ずサーブを打つ前にこの順番へ一つ移ることです。ラリーが始まった後は役割に応じてポジションを変えられますが、サーバーの順番そのものは変わりません。
間違った選手がサーブしたらどうなる?
第7.7条のローテーショナルフォルト(サーブ順の誤り)では、相手チームに1点と次のサーブ権を与え、間違ったチームのローテーション順を修正します。記録員はサーブ順を確認し、誤りを審判に知らせます。
誤りが始まった時点を特定できた場合、違反チームがそれ以降に得た得点は取り消されます。一方、相手チームの得点は維持されます。いつから間違えたか特定できないときは、過去の得点を取り消さず、相手への1点とサーブ権のみとなります。
途中から気づいたときの例
Aチームが誤った選手でサーブし、そこから3点連続で得た後に順番の誤りが判明したとします。記録から誤りの発生時点を特定できたなら、その間Aが得た得点は取り消し対象となり、Bに1点と次のサーブが与えられます。反対に発生時点が不明なら、一律にAの過去3点を消すという運用にはなりません。
守備位置の反則との違い
サーブ順の誤りは「誰がサーブを打ったか」、ポジショナルフォルトは「サーブ時の選手の配置」の問題です。
2026年はFIVBの国際大会でレシーブ側の配置に関する試行があり、JVAの2026年度6人制「ルールの取り扱い」もレシーブ側はサーバーのトスの瞬間の位置関係を確認する扱いを説明しています。これは「誰がサーブするか」の順番をなくすものではありません。大会ごとの採用範囲も確認してください。
セット開始とサーブ権の獲得は同じではない
セットの最初にサーブするチームは、そのセットのスターティングラインアップで決まったサーバーから開始します。「セット開始だから全員がまず1つローテーションする」のではありません。
一方、レシーブ側が最初のラリーに勝ってサーブ権を得たときは、そのチームが1つローテーションして次のサーバーを決めます(FIVB第7.6・12.2条)。
サーブ順の誤りに気づいたときは、何を確認する?
- どのセットの、どのローテーション順で始めたか
- 誤った選手がサーブを始めた時点を記録から特定できるか
- その後に誤ったチームが得た点数と、相手チームが得た点数を分けられるか
たとえば誤ったサーバーによるラリー終了後に反則が分かった場合も、そのラリーの勝敗と別に相手へさらに1点を重複加算するとは限りません。
FIVB第7.7.1.1条は、誤ったサーブで始まったラリーの終了後に判明した場合、ラリー結果にかかわらず相手への得点は1点のみとしています。実際の記録訂正は審判・記録員の指示に従ってください。
2026年度国内6人制のポジション試行とサーブ順は別です。JVAの2026年度審判資料では、サーバーを除くレシービング側の位置関係について、サービスのトス時点の取り扱いを説明しています。
これは選手の正規のサービスオーダーを変更する制度ではありません。サーブ順はラインアップに沿って維持し、ポジションの判定時点は大会ごとの採用ルールで確認してください。参照:JVA「2026年度6人制ルールの取り扱い」【2】7.4。
初心者が間違えないコツ
- 試合開始時の後衛右(ポジション1)の選手と次の順番を書き出す
- サーブ権を取ったら6人で時計回りに1つ移動する
- 連続得点ならサーバーを変えない
- 交代後もラインアップ上のサーブ順を確認する
基本の並び順はバレーのローテーション解説も確認してください。
公式根拠
FIVB Official Volleyball Rules 2025–2028 第7.6・7.7条、第12.2条。対象は6人制の基本規則で、2026年の大会別試行は各主催者の要項に従ってください。
関連記事:バレーボールのルール・練習総合ガイド。2026年度の国内の位置判定資料はJVA「2026年度6人制ルールの取り扱い」、基本のサーブ順はFIVB公式競技規則2025–2028第7.6・7.7・12.2条です。



















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