やってはいけない!バレーボールの反則一覧:ホールディング等のルールと審判の合図を完全解説

バレーボールの反則やルールを判定する主審とネット際でトスを上げるセッターのプレー風景

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バレーボールの試合を観戦しているときや、実際にプレーをしているとき、「なぜ今、笛が鳴ったの?」と疑問に思ったことはありませんか?

バレーボールはラリーのスピードが速く、一瞬の判断で反則(フォールト)が取られるため、初心者や観戦者にとっては何が起きたのか分かりにくい場面が多々あります。

しかし、主要な反則の種類と、それを知らせる審判のハンドシグナル(ジェスチャー)を知っておくだけで、バレーボールはもっと面白く、もっと奥深いものになります。

この記事では、検索数の多い「ホールディング」や「ダブルコンタクト(ドリブル)」をはじめ、初心者が知っておくべきバレーボールの主な反則を網羅的に解説します。

「やってはいけないプレー」を正しく理解して、観戦やプレーの質をワンランクアップさせましょう。

バレーボールの反則(フォールト)とは?

バレーボールにおける反則は、公式には「フォールト」と呼ばれます。

プレー中に反則が発生すると、主審または副審が笛(ホイッスル)を吹き、ラリーが直ちに中断されます。

その結果、相手チームに1得点が入り、さらに次のサーブ権も相手に移ることになります。

つまり、1つの反則が試合の流れを大きく変えてしまう可能性があるのです。

ここでは、特によく発生する反則を「ボールの扱い」「ネット際」「ポジション・エリア」の3つのカテゴリーに分けて解説します。

1. ボールの扱いに関する反則(ボール・コンタクト・フォールト)

バレーボールで最も頻繁に見かけるのが、ボールの触り方に関する反則です。

かつては「ドリブル」や「ホールディング」と呼ばれていましたが、現在は国際ルールに合わせて名称が変更されているものもあります。

ダブル・コンタクト(旧:ドリブル)

【概要】 ダブルコンタクトは、1人の選手がボールを連続して2回ヒットするなどの反則です。ただし1回目のヒット、ブロック、2026年度の条件を満たす2回目のオーバーハンドパスには例外があります。JVA2026年度6人制ルールの取り扱い9.2・9.3。

バレーボールでは、ブロックなどの例外を除き、1人の選手が連続してボールに触れることは禁止されています。

【よくある場面】 セッターのオーバーハンドパスでも、手の接触がずれたように見えるだけでは直ちに反則とは断定できません。2026年度のJVA取り扱いでは、チームの2回目の指を使ったオーバーハンドパスが自チームの空間へ飛ぶ場合、手の中の連続接触をダブルコンタクトとしない条件があります。一方、ボールをつかんだり保持したりすればキャッチの反則になり得ます。

チームの1回目のヒットでは、1つの動作中であればボールが身体の複数箇所に連続して触れても許されます。ただし1つの動作に収まらない別々のヒットや、ボールをつかむ・投げる行為は別に判断されます。JVA2026年度の取り扱い9.2.3。

チームの2回目にも前述の特例があります。ただし、トスが相手側へ飛び、アタックヒットが完了したときなどにはダブルコンタクトの反則となる場合があります。「2回目以降は例外なし」とは覚えないようにしましょう。

【審判のハンドシグナル】 指を2本立てて(ピースサインのように)、手を挙げます。

キャッチ(旧:ホールディング)

【概要】 ボールが身体(主に手や腕)に一時的に静止してしまう反則です。

バレーボールは「弾く」スポーツであるため、ボールを掴んだり、投げたり、持ち上げたりする動作は禁止されています。

以前は「ホールディング」と呼ばれていましたが、現在は「キャッチ」という名称が一般的です。

【よくある場面】 フェイントをしようとしてボールを長く持ちすぎた場合や、強打をレシーブする際にボールの勢いに負けて手が引けてしまい、ボールを抱え込むような形になった時に発生します。

オーバーハンドパスが苦手な初心者が、ボールをアゴの下まで引きつけすぎてしまうことでも起こります。

【審判のハンドシグナル】 片腕の前腕部を、ゆっくりと持ち上げる動作をします。

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2. ネット際やラインに関する反則

ネット周辺は攻防が激しくなるため、接触や侵入に関する反則が多く発生します。

これらは相手選手の怪我につながる危険性もあるため、厳格に判定されます。

タッチ・ネット

【概要】 ボールをプレーしようとする一連の動作の中で、アンテナ間のネットに触れてしまう反則です。

【詳細と注意点】 以前はネットのどの部分に触れても反則でしたが、近年のルール改正により、基準が緩和されたり厳しくなったりと変遷しています。

現在は「プレーに関与する動作の中で」アンテナ間のネットに触れた場合が反則となります。

例えば、スパイクを打った後のフォロースルーで手がネットに当たったり、ブロックに跳んだ際にネットに触れたりすると反則です。

ただし、プレーに関係のないところで偶然髪の毛が触れたり、ボールを追いかけていない選手がネットに触れたりした場合は、反則にならないケースもあります。

【審判のハンドシグナル】 ネット側の手を伸ばし、手のひらでネットの白帯(上部)または側面を指し示します。

パッシング・ザ・センターライン(ペネトレーション・フォールト)

【概要】 センターラインを越える動作は、足の一部がセンターラインに残るか、相手のプレーを妨害したかなどの条件で判定します。単に身体の一部が相手側へ入っただけで全て反則になるわけではありません。JVA2026年度規則11.2。

【詳細と注意点】 足全体がセンターラインを越えて相手コートに触れると反則です。一方、足首より上の身体の一部が相手コートに触れても、相手のプレーを妨害しなければ許されます。足と身体の他の部分の条件を区別してください。

足の一部でもセンターラインにかかっていれば(触れていれば)、セーフとみなされます。

ただし、相手コートに入ったことで相手選手のプレーを妨害したり、安全を脅かしたりした場合は、足がラインに残っていても反則を取られることがあります。

【審判のハンドシグナル】 センターラインを指差します。

オーバー・ネット

【概要】 相手空間へ手を伸ばすだけでは必ずしも反則ではありません。ブロックでは相手のプレーを妨害しない範囲で手を伸ばせますが、相手のアタックヒットより前に相手空間でボールに触れることは反則です。自コートで打ったアタックの後、手だけがネットを越える動作は許される場合があります。JVA2026年度規則11.1・14.3。

【詳細と注意点】 ブロックの場合は、相手がアタックを打った「後」であれば、ネットを越えて手を出しても構いません。

しかし、相手セッターがトスを上げようとしているボールや、相手がまだ攻撃動作中であるボールを、ネットを越えて触ることは禁止されています。

「相手のプレーする権利」を侵害してはいけない、という考え方に基づいています。

【審判のハンドシグナル】 手のひらを下に向け、ネットの上で手をかざすような動作をします。

3. その他の重要な反則

試合の流れの中で、意外と見落としがちな反則もあります。

ポジショナル・フォールト(アウト・オブ・ポジション)

【概要】 通常の2026年度6人制では、レシーブ側の選手がサービスヒット時に定められた前後・左右の位置関係を守らないとポジショナルフォールトになります。一方、サーブ側の選手はサービスヒット時に自由な位置を取れます。JVAの審判向け取り扱いには、サーバーがトスをする瞬間までに完全に入れ替わっている場合にも反則とする指示があります。JVA公式2026年度7.4の取り扱い。

バレーボールには前衛・後衛の区別や、隣り合う選手との位置関係のルールがあります。

これらが守られていないと、即座に失点となります。

【審判のハンドシグナル】 人差し指で円を描くような動作をします。

フォア・ヒット(オーバー・タイムス)

【概要】 チーム全体で、ボールを4回以上触ってしまう反則です。

バレーボールは3回以内に相手コートへボールを返さなければなりません(ブロックの接触は回数に含みません)。

【審判のハンドシグナル】 指を4本立てて手を挙げます。

まとめ:反則を知ることは、バレーボールを楽しむ第一歩

バレーボールの反則(フォールト)について、主要なものを解説しました。

最後に、この記事の要点を振り返ります。反則があった際に審判がどの合図を出すかは、バレーボール審判のハンドシグナル解説もご覧ください。ローテーションに関わるポジションの違反は、ローテーションの専門記事で詳しく説明しています。

  • ダブル・コンタクト(旧ドリブル): 連続接触の反則。ただし1回目のヒットや条件を満たす2回目のオーバーハンドパス等に例外あり。
  • キャッチ(旧ホールディング): ボールを掴んだり、持ちすぎたりする反則。
  • タッチ・ネット: 両アンテナ間のネットに、ボールをプレーする動作中に触れる等の条件で反則になる。
  • パッシング・ザ・センターライン: 足全体の侵入や相手プレーの妨害が問題となる。足と足首より上の身体で条件が異なる。
  • 反則が発生すると: 即座にラリーが止まり、相手に1点とサーブ権が入る。

審判の笛が鳴ったとき、審判がどのようなハンドシグナルを出しているかに注目してみてください。

「あ、今のプレーはダブルコンタクトだったんだ」と理解できると、試合の流れがより鮮明に見えてくるはずです。

プレーヤーの方は、これらの反則を意識しすぎて消極的になる必要はありませんが、「やってはいけない境界線」を知っておくことで、より精度の高いプレーを目指すことができるでしょう。

ルールを味方につけて、バレーボールをさらに楽しんでください。

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