スカッシュのウォームアップは何分?4分のノックアップと2025年改正の休憩時間

スカッシュコートで、選手がウォームアップ中に黒いボールをフォアハンドで打とうとする場面。

スカッシュの試合前に行うウォームアップ(ノックアップ)は、2025年9月改定のシングルス公式規則で最大4分です。原則として開始から2分後にサイドを交代し、2人が公平にボールを打つ機会を持ちます。

さらに、ノックアップ終了からプレー開始までは最大1分、ゲーム間は最大2分。日本スカッシュ協会(JSA)は2025年9月1日の改正で、試合開始前とゲーム間の時間がそれぞれ従来の90秒から変更されたと案内しています。ここでは2026年11月5日時点の公式資料を使い、進行例・注意点・大会要項の確認方法を整理します。

ノックアップは最大4分、2分でサイド交代

スカッシュでは試合の最初に、対戦する2人が同じコートへ入り、ラケットでボールを打ち合ってボールを温めます。これがノックアップです。床で弾みにくい状態からボールを使いやすい状態へ近づける意味があり、体操やジョギングだけを行う時間とは区別します。

World Squash Officiatingの2025年シングルス規則4.1~4.2では、共同ウォームアップの上限は4分、2分後にまだ替わっていなければサイドを交代、双方が等しく打つ機会を得る必要があると定めています。

タイミング行うこと注意点
開始~2分相手と交互に打ちながらボールを温めるボールを一人で独占しない
2分の時点コートのサイドを交代既に交代していれば改めての交代は不要
2分~最大4分反対側でも互いに打つ機会を確保強打で相手を危険にさらさない
ノックアップ終了後サーブ権を決め、試合開始に備える開始までの間隔は最大1分

4分は上限であり、全大会・全クラスで必ず4分行うという意味ではありません。国内大会では、クラスや試合方式によって3分などの短いノックアップが指定される場合もあります。その場合はサイドを交代する時点も大会の指示で確認してください。4分の規則での「2分」を、3分運用に無条件に当てはめるのは避けましょう。

2025年9月改正で変わった試合前・ゲーム間の時間

JSAは2025年9月1日からの国内公認大会への適用事項として、ノックアップ後の試合開始までの時間と、ゲーム間・用具交換の時間を変更すると発表しました。旧資料を見ていると90秒のままの場合があるので注意しましょう。

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場面改正前2025年9月改正後
ノックアップ終了~試合開始90秒最大60秒
ゲームとゲームの間90秒最大120秒(2分)
破損した用具などの交換90秒最大120秒(2分)

いずれも休憩の長さを必ず使い切る決まりではありません。公式規則7.2によれば、両選手が合意すれば規定時間より早くプレーを再開できます。時間の終わりにはプレーできる状態でコート内に戻っていなければなりません。

国内の改正経緯は日本スカッシュ協会の2025年9月ルール改正告知で確認できます。2025年の第52回全日本学生スカッシュ選手権大会の注意事項(PDF)でも、3ゲームマッチはノックアップ3分、5ゲームマッチは4分と区別されています。これは大会運営の具体例であり、すべての大会に共通する時間指定ではありません。

大会当日の動き方を時間順に確認

例えば大会要項がノックアップ4分を採用している試合では、次のように考えると進行をイメージしやすくなります。時刻は説明用の例であり、実際の開始時刻を示すものではありません。

例の経過時間進行選手が確認すること
0:00ノックアップ開始両選手が適度に打つ機会を持つ
2:00サイド交代相手と反対側に替わる
4:00ノックアップ終了試合開始の準備、サーブ権の決定
4:00~5:00の間1ゲーム目開始最大1分以内にプレーできる状態へ
1ゲーム目終了後最大2分のインターバル水分補給などを済ませ、再開に備える

この表の「最大1分」はノックアップからの準備時間で、スカッシュの試合全体が5分で終わるという意味ではありません。1ゲームの所要時間や1試合の合計時間は、ラリーや得点の進行によって変わります。

「15秒前」「タイム」のコールは何を意味する?

2025年の公式規則では、規定のインターバルが残り15秒になったことを伝えるコール、そして終了を知らせる「タイム」のコールが用いられます。選手はコールが聞こえる位置にいて、残り時間を使い切ってから動き始めるのではなく、時間内に再開できるように準備します。

  • ハーフタイム(Half-time):ウォームアップ開始から2分が経ったことを知らせる合図。サイド交代の目安。
  • フィフティーン・セカンズ(15 seconds):インターバルの残りが15秒であることを知らせる合図。
  • タイム(Time):許された時間が終了したことを知らせる合図。

大会での進行が遅れると、コンダクト(行為に関する規則)上の問題になる可能性があります。試合ごとの運営指示に従い、準備を早めに終えると安心です。

用具交換に2分使える?通常の休憩との違い

2025年シングルス規則7.3では、損傷した用具の交換に最大2分が認められています。対象には眼鏡・保護アイウェア、外れたコンタクトレンズなどが含まれ、選手はできるだけ速やかに交換を済ませる必要があります。

また、公式規則7.5ではインターバル中にも選手はボールを打つことができるとされています。ただし、再開時刻の遵守と相手の安全確保は必要です。

これは「自由に何度でも2分休める」という意味ではありません。また、負傷や出血による中断は別条項(規則13)に定められています。一般のインターバルや用具交換とまとめて考えず、審判の指示を確認しましょう。

特にアイガードの必要性や大会ごとの取り扱いはアイガードのルール解説などで確認するとよいでしょう。

初めての大会で失敗しやすい4つのポイント

よくある勘違い正しい考え方
ノックアップは自分の好きなだけ打つ練習時間相手にも等しい機会を与える共同のウォームアップ
4分ならサイド交代せずに続けてよいまだ交代していなければ2分後に替わる
ゲーム間は昔の資料どおり90秒2025年9月改正後は最大2分。ただし大会要項も確認
コールを聞いた後から準備を始めればよい規定時間の終了時にプレー再開できる状態にする

ノックアップの最中も安全が最優先です。相手の近くで無理にラケットを振らず、打つ順番や立ち位置を譲り合いましょう。

試合時間は何分?ノックアップ時間とは別に考える

シングルスの公式試合は通常5ゲームマッチで、3ゲームマッチも認められています。1ゲームは11点を基本とし、10対10になった場合は2点差がつくまで続きます。つまり、1試合が一律に何分で終わるという規則はありません。試合進行によって変わります。

11点制・デュースを含む試合全体の基本はスカッシュ初心者向けルールで確認できます。

参加前の確認表|大会要項で見るところ

  • 自分のクラスが3ゲームマッチ/5ゲームマッチのどちらか。
  • ノックアップは4分/3分など何分の指定か。特別ルールがないか。
  • 試合開始までとゲーム間のインターバルを2025年9月改正後の時間で運用するか。
  • 保護アイウェア、服装、試合前の受付など、競技規則以外の大会注意事項は何か。
  • 時間のコールと審判の指示を確認できる場所に待機できるか。

公式資料・確認日

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