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国際規格のスカッシュ・シングルスコートは、長さ9.75m、幅6.40mです。床の面積は計算上約62.4平方メートルですが、スカッシュでは床だけでなく前後左右の壁もプレーに使います。最初に覚えたいのは床の「T」とサービスボックス、前の壁の「ティン」とアウトラインです。
この記事の数値は世界スカッシュ連盟(WSF)の国際シングルス用コート仕様書(2016年版、2017年掲載図を含む)と、国内の競技団体JSAが掲載するコート関連情報をもとに整理しています。建設や大会認定の設計図の代わりには使用せず、最新仕様や主催者の条件を別途確認してください。
調査日:2026年11月2日。
スカッシュのコートサイズとラインを一覧で確認
| 確認する部分 | 国際シングルスの標準寸法 | 何のための部分か |
|---|---|---|
| コートの縦 | 9.75m | 前壁から後壁までのプレー空間 |
| コートの横 | 6.40m | 両サイド壁の間 |
| 前壁アウトラインの高さ | 4.57m | 上限ラインに触れた打球はアウト |
| 後壁アウトラインの高さ | 2.13m | 側壁の斜めのアウトラインにつながる |
| 前壁サービスラインの高さ | 1.78m | サーブが前壁に最初に当たる高さの条件 |
| ティンの上端 | 標準0.48m | 前壁下部の低い無効エリアの境目 |
| サービスボックス | 内寸1.60m四方 | サーブを打つ側の足を置くエリア |
| 後壁からショートラインの近い端 | 4.26m | サービス時の後方エリアを分ける線 |
| 最小クリア高さ | 5.64m | プレー空間に必要とされる障害物のない高さ |
上記は国際シングルスの標準値です。根拠:WSF発行「Specifications for Squash Courts」(PDF・旧版)、WSFシングルス競技規則2020年版・附則7.1(コート寸法表)、日本オリンピック委員会の競技解説(縦横の寸法)。これらは現在の大会認定や施工に使う最新設計図の代わりではありません。
寸法表の9.75m・6.40mは、壁の外側ではなくコート内部の競技面の間を測る値です。WSFの附則では縦横・対角線の測定位置を床上1.00mとし、ライン幅は50mm、サービスボックス1辺は内寸1.60mとしています。線の幅を無視してセンチ単位の配置を推測せず、施設の仕様を確認してください。
壁にある3種類の高さの線を理解しよう
前壁アウトライン:高さ4.57m
フロントウォール上方のアウトラインは打球の上限です。スカッシュはラインに触れた球もアウトになります。サイドウォールの上限線は前壁4.57mから後壁2.13mへ斜めに下がっているため、後方ほど高い球はアウトになりやすくなります。
サービスライン:前壁の高さ1.78m
サーブでは、ボールが前壁のサービスラインとアウトラインの間の有効エリアに最初に当たらなければなりません。ラリー中の通常の返球は、サービスラインより下に当たること自体は反則ではありません。サービスラインは主にサーブ用の線です。
ティン:前壁の最下部にある境界
前壁の下方にあるティンは、ボールが当たると失点につながる部分です。標準的な寸法は上端0.48m。プロ大会の一部では0.43mの低いティンが使われる場合もあるため、テレビ中継のコートと近所の施設で低さが違って見えることがあります。どの高さを使うかは大会仕様を確認してください。
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床の線はサーブと立ち位置のためにある
ショートラインとサービスボックス
ショートラインは左右のサイドウォールに向かって伸び、後壁から4.26m付近に引かれています。左右後方には内寸1.60m四方のサービスボックスがあります。サーブ時は規則に定められた足の位置と、相手側クォーターコートへの最初のバウンド条件を守ります。
ハーフコートラインとTポジション
ショートラインと、コート後方を左右に分けるハーフコートラインの交点が「T」です。多くの戦術説明で、ラリー後に中央へ戻って次の打球に備える目安として登場します。
ただし、Tに立っていることが相手の進路をふさぐ権利になるわけではありません。妨害を避ける義務があります。
3つの実例でラインの意味を確認
| プレー | どの線を確認する? | 判断の考え方 |
|---|---|---|
| サーブの球が前壁のサービスラインより下に最初に当たった | サービスライン | サーブのフォルトに該当する |
| 通常のラリーでボールが前壁のサービスラインより下だがティンより上に当たった | ティン・アウトライン | サービスラインだけを理由に失点にはならない |
| 高いボールがサイド壁上端の線をかすめた | サイドウォールのアウトライン | 線上はアウトとして扱う |
サーブ時の足の位置、最初の落下地点、ラリー中の壁利用はそれぞれ別の判断です。基本の進め方はスカッシュのルール入門で補足しています。
シングルスとダブルスの寸法は同じ?
いいえ。国際的なダブルス用では縦9.75mが共通でも幅が7.62mと広くなる仕様があります。さらにWSF認定の一部の国際大会向けには幅8.42m・ティン上端0.33mの競技用ダブルス仕様があり、北米で行われるハードボールダブルスには約13.72m×7.62mの専用仕様があります。
ダブルスのコートはすべて同じサイズではありません。ここで示した主な表はシングルス用に限ります。
実際のコートに行く前に確認すること
- 利用施設が通常のシングルスコートか、練習用・簡易仕様か確かめる
- 床や壁のラインを撮影・確認する場合は施設の規定に従う
- ライン際の打球が失点になることと、サーブ時のサービスラインを区別する
- 大会で使うティンなどの仕様は会場・主催者の最新案内を優先する
- 初回体験では、指導者にT・ショートライン・サービスボックスを実際に示してもらう
初めての人が施設を探すならスカッシュコート・スクールの探し方、コートでの動きは打ち方と1人練習も役立ちます。
よくある質問
スカッシュコートはテニスコートより小さい?
はい。国際シングルス規格の床は9.75m×6.40mで、テニスのシングルスコートより小さい空間です。ただしスカッシュは四方の壁も利用し、密閉されたコートで異なる動きをする競技です。
床の線を踏んだら反則になる?
通常のラリー中にショートラインやハーフコートラインを足で踏むこと自体は反則ではありません。サーブを打つ瞬間にはサービスボックスの片足の位置が規則で定められ、サーブの最初の床へのバウンドについては所定区域と線の扱いが問われます。床の線の役割と、壁のアウトラインに打球が触れる場合を混同しないことが大切です。詳しい条件はスカッシュの基本ルールで確認できます。
赤いラインにボールが当たったら全部アウト?
壁のアウトライン上ならアウトです。一方、前壁のサービスラインや床のショートラインなどは機能が異なります。色だけでなく、そのラインが何を定めるか確認してください。
ティンが43cmのコートも正しいの?
一部プロ大会では43cmの低い仕様が採用される場合があります。48cmの一般的なティンと混同せず、対象大会と施設の仕様を確認しましょう。
まとめ:まず9.75×6.40mと3つのラインを覚える
スカッシュコートの基本は長さ9.75m・幅6.40m。壁のアウトライン、前壁サービスライン、下部ティン、床のTとサービスボックスを区別すると、観戦や初回プレーでの理解が進みます。関連ルールをまとめて確認する場合はスカッシュ総合ガイドへ。
数値の出典
- World Squash Federation:Specifications for Squash Courts(WSF旧版2016年版)
- 日本スカッシュ協会:公式競技規則・関連資料
- World Squash Officiating:2025年9月版のシングルス競技規則
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