卓球の基本は「相手のコートにボールを返し、相手が正しく返せなければ1点」というシンプルなものです。ただし、ラリーの最初に打つサーブ、11点制の数え方、台の縁に当たった球などで迷うことがあります。
このページは、友人と初めて卓球台を借りる人にも分かるように、1試合を始めて終えるまでの順番で整理しました。国内競技の根拠は日本卓球協会の2026年9月1日改定日本卓球ルールです。公式大会では大会要項や適用区分も確認してください。
最初に覚える5つのルール
- 1ゲームは原則11点先取。10対10以降は2点差が必要
- サーブは自分のコートと相手のコートに1回ずつバウンドさせる
- 2打目以降は、相手コートへ打ち返してラリーを続ける
- サーブは通常2ポイントで交代し、10対10以降は1ポイントで交代
- 正しく返せなかった側が失点し、相手側に1ポイントが加わる
試合の進め方:準備から最初のラリーまで
① サーブを出す側を決める
公式戦ではサービス・レシーブ・エンドの選択を抽選で決定します。気軽に遊ぶ場合も、最初にどちらがサーブするかを決めましょう。シングルスは1対1、ダブルスは2対2です。
② サーブは自分の台に1回、相手の台に1回
サーブは、手のひらに球を置き、ほぼ真上に16cm以上投げ上げ、落ちてくる球を打ちます。球は最初に自分のコート、その後に相手のコートへバウンドさせます。台の上から球を投げたり、相手から見えないように隠すのは正しいサービスではありません。
③ レシーブ以降は相手の台へ返す
サーブを受ける側は、自分の台に球がバウンドした後に返します。相手の返球がまだ自分の台に向かっているとき、台にバウンドする前に打つ「ボレー」はオブストラクション(進路妨害)として失点の対象になります。いったん自分の台にバウンドしたら、2回目のバウンドより前に返球しましょう。すでに台を越えてアウトになった球に触れる場合とは区別します。
④ 1点ずつ記録してゲーム終了を判定
双方がラリーに勝てば、サーブを出した側でなくても得点します。点数が11に達しても相手との差が1点しかなければ続行。1ゲームの勝敗が決まったらエンドを交代し、大会で指定されたゲーム数に達するまで繰り返します。
どちらの点になる?プレー別の早見表
| 起こったこと | 一般的な扱い | 初心者向けの確認点 |
|---|---|---|
| 相手の球が自分の台で2回跳ねた | 相手の得点 | 1バウンド後に打つ |
| 自分がサーブを空振りした | 相手の得点 | サーブを開始した後の失敗は1失点 |
| サーブがネットに触れ、正しく相手コートに入った | レットでやり直し | 何本目かを増やさない |
| ラリー中の返球がネットに当たって相手コートに入った | 返球として有効 | ネットに触れた球がすべて反則ではない |
| 台の上面の縁に球が触れた | 有効な返球 | 上面と垂直な側面を区別 |
| ラリー中に空いた手を台の上面についた | 相手の得点 | フリーハンドの接触は反則 |
その場で判断できる「最初の1ラリー」実例
| 場面 | 正しい進め方 | 失点・やり直しの分かれ目 |
|---|---|---|
| Aがサービスを出す | 開いた手のひらからほぼ真上へ16cm以上トスし、自分→Bの台の順にバウンド | Aのサービスが正しく入らなければ原則Bの1点 |
| Bがレシーブする | Bの台に1回バウンドした球を、Aの台へ返す | Bが返せず2バウンドならAの1点 |
| AとBがラリーを続ける | ラリー中はネットに触れても正しく相手コートへ入れば続行 | サーブの正しいネットインだけはレット(得点なしのやり直し) |
ラリーの途中で誰がサーブしたかに関係なく、勝った側に1点が入ります。「サーブを持つ側だけ得点する」という方式ではありません。
11点制とデュース:11対10で終わらない理由
普通は11点に先に達した側がゲームを取ります。ただし、10対10になった場合は2点差ができるまで終了しません。11対10は続行、12対10は終了、12対12になれば14対12などで決着します。通常のサーブは2本交代ですが、デュースからは1本交代です。
試合全体は「5ゲームマッチ=3ゲーム先取」「7ゲームマッチ=4ゲーム先取」などで行われます。1ゲームと1マッチは違う単位です。学校・地域のイベントでは大会要項に書かれたゲーム数を優先してください。
シングルスとダブルスで異なること
シングルスのサーブは、正しく自分の台と相手の台を通るなら、左右のコースを自由に狙えます。一方、ダブルスでは自分の右半面から相手の右半面への対角線のサーブが必要です。ダブルスのラリーは、同じペアの2人も必ず交互に打ちます。
遊びで起こりやすい3つの勘違い
台に体が触れたら何でも失点?
台を動かさず、フリーハンドをプレーイングサーフェスに触れさせない限り、ほかの体の部位が台に触れただけで即反則とは限りません。ただしネットアセンブリへの接触や台を動かす行為は別の反則です。安全のため台にもたれかからないでください。
エッジボールはアウト?
台の上面に含まれる縁への接触は有効、垂直な側面(サイド)だけに当たる球は有効な返球になりません。高い軌道から下りてきた球と、低い横方向から当たった球では見え方が違います。判定に迷ったら勝手に決めつけず、プレーを止めて確認しましょう。
卓球なら何色・何cmの球でも同じ?
通常の卓球の規則上、球は直径40mm・2.7gで白色またはオレンジ色です。ラージボール卓球は44mmの球を使用する別ルールであり、用具の決まりも同じではありません。
初回の10分でできる練習手順
- 2分:片手で球を台にバウンドさせる感覚を確かめる
- 2分:サーブの手のひら・トス・自コートと相手コートへのバウンドをゆっくり練習
- 3分:バック・フォアへ低速で返球を続ける
- 3分:11点制のミニゲームを行い、2本交代と反則を確認する
球を拾いに走る際は近くの別の台や他のプレーヤーに注意してください。レクリエーション用の柔らかい用具と公式大会用具の差があるときは、競技用の規則と分けて考えましょう。
初めて遊ぶ前の用具と記事の選び方
ラケットの握り方や購入前の比較は卓球ラケットの選び方、球の規格と練習球の違いは卓球ボール40mm・3スターの解説が役立ちます。台の寸法やネットの高さを知りたい場合は卓球台のサイズと置き場所へ。
公式試合のルールと友人同士のローカルルールは分ける
友人と遊ぶときには、使用時間に合わせて短い練習ゲームを設けても構いません。ただし、その場合は「公式ルールとは異なる遊び方」と全員で共有しましょう。公式競技ではサービスの投げ上げやエンド交代の条件も省略できません。
規則の適用範囲は、日本国内の一般的な卓球(通常の40mm球)を中心に整理しています。日本卓球協会の2026年9月1日改定案内とITTF Statutes 2026(第2章・競技の基本規則)を併せて確認してください。パラ卓球、ラージボールや大会独自の方式では、適用する競技規則・大会要項を優先します。
公式ルールと確認先
日本で実施する競技の最新基準は日本卓球協会の競技規則です。基本のプレー確認には日本卓球協会の初心者向け解説が役立ちます。2026年の主な改定対象には競技領域・ラケットの接着場所・TTR判定に関する項目があり、初心者が覚える基本の得点・サーブの説明と混同しないようにしましょう。

















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