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バスケットボールの「5秒ルール」は1種類だけではありません。FIBAの競技規則で代表的なのは、①スローインでボールを放すまでの5秒、②近くで守られたボール保持者の5秒、③フリースローで放つまでの5秒の3場面です。どこから数え、何をすれば5秒以内の条件を満たすのかが異なります。
この記事ではFIBAの『Official Basketball Rules 2026』を基に、初心者が間違えやすいケースを分けて整理します。日本国内の大会ではJBAが公表する適用年度の競技規則・大会規程を必ず確認してください。NBAやミニバスなどを一律のルールとして扱うものではありません。
バスケの5秒ルールは3つ|まず一覧で比較
| 場面 | 5秒以内に必要な動作 | 数え始めの目安 | FIBA規則 |
|---|---|---|---|
| スローイン | ボールを手から放す | 審判からボールを使える状態にされたとき | 17.3.1 |
| 近接防御(クローズリーガーデッド) | パス・シュート・ドリブルを開始 | 合法的な守備者が1m以内で積極的に守る状態 | 27.1〜27.2 |
| フリースロー | ボールを放す | 審判からボールを使える状態にされたとき | 43.2.3 |
すべてを「ボールを持って5秒なら反則」と理解すると誤解を招きます。近接防御の5秒には守備位置の条件があり、スローインとフリースローにはボールを放す期限があります。
①スローインの5秒ルール|5秒以内にボールを離す
サイドラインやエンドラインの外からスローインするとき、スローインする選手はボールが使用可能になってから5秒以内に手から放す必要があります。味方が受け取った瞬間までが制限時間という意味ではなく、投球する側が時間内にリリースすることが条件です。
味方を探して6秒かかったら?
スローインの選手が5秒を超えてもボールを持ち続けた場合、FIBA規則17.3に関するバイオレーションとなり、原則として相手チームのスローインで再開します。
注意したいのは数え始めです。審判の笛が鳴った瞬間からとは限りません。ボールがスローインを行う選手に渡され、使える状態になった時点が基本です。得点後のエンドラインからの再開も規則で取り扱いがあります。
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②近接防御の5秒ルール|相手が1m以内で積極的に守るとき
FIBA規則27条でいうクローズリーガーデッドとは、コート上でライブのボールを持つ選手に対し、相手が1m以内で合法的・積極的に守っている状態です。この状況では5秒以内にパス・シュート・ドリブルをしなければなりません。
| 実際の場面 | 5秒ルールの考え方 |
|---|---|
| Aがボールを保持し、Bが1m以内で合法的に守る | 近接防御の条件を満たせば5秒の制限に注意 |
| Aが一人でボールを持ち、誰も近くで守っていない | 保持しただけで自動的に5秒反則にはならない |
| Aが制限時間内にドリブルを開始 | 規則27.2で求められる動作の一つを実行 |
| Bが2mほど離れている | 1m以内の条件を満たさないため、この規則の近接防御には当たらない |
「ピボットしているから5秒がリセットされる」とも限りません。近接防御が続きボールを持っているなら、パス・シュート・ドリブルのいずれかを行う必要があります。ただしドリブルの開始にはトラベリング等の別規則も関係します。
③フリースローの5秒ルール|ボールを受けてから放つ
フリースローを打つ選手も、審判からボールが使える状態にされてから5秒以内にボールを放す必要があります。リングへ届くまでに5秒という意味ではありません。
ボールを受け取ってから長いルーティンを行っていると期限に達することがあります。シュート動作を始めたかどうかではなく、ボールを放したかどうかに注意しましょう。違反時のフリースローの扱いは何本目かやほかの違反の有無によって異なるため、審判の処置に従います。
5秒ルール違反と審判の合図
5秒以内の条件を守らなかったときはバイオレーション(規則違反)として扱われます。ファウルとは異なり、通常は個人ファウルの数を増やすものではありません。審判の5秒の合図は、規則付属の公式ハンドシグナルで手の5本の指を示す形です。
スローインと近接防御では相手チームのスローインとなる場合が基本ですが、フリースローの違反は当該フリースローとその後の処置が関わるため、すべて同じ再開方法だと決めつけないようにしましょう。審判の役割をもっと知りたい場合はバスケの審判資格と役割も参照してください。
3秒・8秒・24秒との違い
- 3秒ルール:攻撃側の制限区域にいる時間に関する規則。5秒とは判定対象が違います。
- 8秒ルール:自チームのバックコートからフロントコートへボールを進める時間に関する規則。
- 24秒ルール:チームがシュートを試みるまでのショットクロックに関する規則。
- 5秒ルール:スローイン・近接防御・フリースローの所定の動作に関する制限。
これらは状況によって同時に意識する必要がありますが、タイマーの対象が違うため一つにまとめて覚えないことが重要です。バスケのルール総合ガイドから周辺規則も確認できます。
初心者が間違えやすい例を確認
ボールを5秒以上持っていたら必ず違反?
いいえ。近接防御には相手が1m以内で合法的に積極的に守るという条件があります。誰にも守られていない選手が5秒保持しただけで、必ずこの条文の違反になるわけではありません。
ドリブルしている間も5秒でパスしないといけない?
規則27条は、近接防御されているボール保持者が5秒以内にドリブルを始めることを認めています。ドリブル中のすべての場面にこの5秒保持の規則をそのまま適用するものではありません。
NBAやミニバスもまったく同じ?
同じとは限りません。FIBAとNBAは競技規則が異なり、日本国内のミニバスや各大会にも適用規定があります。大会の公式ルールを確認しましょう。ミニバスと一般ルールの違いも参考になります。
まとめ|5秒で何をするのかを場面別に覚える
スローインならボールを放す、相手が1m以内で積極的に守っているならパス・シュート・ドリブル、フリースローならボールを放つ。この3つを別々に覚えると、なぜ審判が5秒を数えているのか理解しやすくなります。
公式資料・適用範囲(2026年11月5日確認)
- FIBA|Official Basketball Rules 2026(PDF):17.3.1、27.1〜27.2、43.2.3と公式ハンドシグナル。
- JBA|競技規則・審判資料:日本国内大会の競技規則確認先。
- B.LEAGUE|ゲームルール解説:国内観戦向けの基本説明。
国際規則の本文はFIBA2026年版(2026年7月公表)を参照しました。日本の公式競技会ではJBAの該当年度の適用規則を基準としてください。
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