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バレーボールにおいて、サーブは試合の流れを劇的に変えることができる最も重要なプレーの一つです。
なぜなら、バレーボールというスポーツの中で、サーブだけが唯一、他人のプレーに依存せず自分自身のタイミングとコントロールで攻撃を仕掛けることができるからです。
「サーブが入らない」「威力がないため相手に簡単にレシーブされてしまう」と悩んでいる方は非常に多くいらっしゃいます。
この記事では、バレーボールのサーブでお悩みの方に向けて、基本的なアンダーハンドサーブから、初心者におすすめのフローターサーブ、そして上級者が放つ強力なジャンプサーブまで、主な4種類のサーブの特徴を詳しく解説します。
さらに、それぞれのサーブの打ち方のコツや、相手を崩すための無回転ボールの投げ方なども段階的に説明していきます。
この記事を読むことで、ご自身のレベルに合ったサーブの種類を見つけ、効果的な打ち方のコツを掴むことができるでしょう。
バレーボールのサーブが試合の流れを大きく左右する理由
バレーボールの試合を観戦していると、一本の強力なサーブから連続得点が生まれ、一気に形勢が逆転する場面をよく目にするはずです。
近代バレーボールにおいて、サーブは単なる「試合の再開方法」ではなく、「究極の第一攻撃」として位置づけられています。
強力なサーブや変化の激しいサーブを打つことができれば、相手のレシーブ(サーブレシーブ)を乱すことができます。
レシーブが乱れると、相手チームのセッターは思い通りのトスを上げることができず、攻撃の選択肢が大幅に制限されます。
その結果、自チームのブロックが的を絞りやすくなり、ブロックポイントやカウンター攻撃のチャンスが格段に増加するのです。
逆に、簡単にレシーブされるような緩いサーブばかり打っていては、相手に完璧なコンビネーションバレーを展開され、防戦一方になってしまいます。
そのため、自身のレベルに合わせてサーブの種類を増やし、打ち方のコツを習得することは、バレーボール上達において避けては通れない道と言えます。
バレーボールにおけるサーブの主な4種類
バレーボールのサーブには、大きく分けて4つの種類が存在します。
それぞれの種類によって、ボールのスピード、軌道、変化のしやすさ、そして求められる技術レベルが異なります。
ここでは、アンダーハンドサーブ、フローターサーブ、ジャンプフローターサーブ、そしてジャンプサーブの4種類について、それぞれの特徴を概観していきます。
ご自身の現在のスキルや筋力、そしてプレースタイルに合わせて、どのサーブを武器にしていくべきかを考える参考にしてください。
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確実性を第一に考えるアンダーハンドサーブ
アンダーハンドサーブは、バレーボールを始めたばかりの初心者が一番最初に教わる、最も基礎的なサーブです。
ボールを腰より下の低い位置で打ち出すため、コントロールがしやすく、確実に相手コートへボールを入れたい場面で非常に重宝します。
打ち方のコツとしては、利き手ではない方の手でボールを体の前に軽く持ち、利き手は軽く握りこぶしを作ります。
そして、振り子のように腕を下から前方へ振り上げ、ボールの下部を正確に捉えて打ち出します。
この時、ボールを高く放り投げる必要はなく、持っている手からボールが離れた瞬間に打ち抜くイメージを持つと、ミートの確率が上がります。
スピードや威力は他のサーブに劣るため、高いレベルの試合では攻撃的な武器にはなりにくいものの、絶対にミスが許されない緊迫した場面などで使用されることもあります。
【初心者〜中級者向け】フローターサーブの打ち方と無回転のコツ
フローターサーブは、現在のバレーボールにおいて最も一般的に使用されている、非常に実用的なサーブです。
「フロート(float)」という言葉が意味する通り、ボールが空気の抵抗を受けてフワフワと不規則に変化しながら落ちるのが最大の特徴です。
この不規則な変化によって、相手レシーバーはボールの落下点を見誤りやすくなり、サービスエースを狙うことができます。
フローターサーブの基本的な打ち方
フローターサーブの基本的な打ち方は、まず足を肩幅程度に開き、利き腕と反対の足を少し前に出して構えます。
利き手ではない方の手でボールを持ち、頭のやや前方の高い位置にトスを上げます。
トスを上げると同時に利き腕の肘を高く引き上げ、弓を引くようなフォームを作ります。
そして、手首を固定した状態で、手のひらの硬い部分(手根部)を使ってボールの中心を押し出すように打ちます。
この時、スパイクのように手首をスナップさせてしまうとボールに順回転がかかってしまい、変化しなくなってしまうため注意が必要です。
無回転でボールを激しく変化させるコツ
フローターサーブの威力を最大化するためには、ボールに回転を与えない「無回転」の状態で打ち出すことが絶対条件となります。
無回転のコツは、トスを上げたボールの「芯」を、手のひらの付け根の硬い部分で正確に捉えることです。
インパクトの瞬間にボールを押し出すように打ち、打った直後に腕の振りをピタッと止める(フォロースルーを短くする)意識を持つと、回転がかかりにくくなります。
また、ボールの空気穴(バルブ)を手前に向けてセットして打つことで、空気抵抗のバランスが崩れ、より鋭い変化を生み出しやすくなるとも言われています。
反復練習を行い、無回転で飛んでいくボールの感覚を手に覚えさせることが上達への近道です。
【中級者〜上級者向け】ジャンプフローターサーブで攻撃力を高める
ジャンプフローターサーブは、先ほどのフローターサーブにジャンプの動作を加えた、より攻撃的なサーブの種類です。
助走をつけてジャンプすることで、通常のフローターサーブよりも高い打点からボールを打ち下ろすことができます。
これにより、ボールの軌道がネットすれすれの直線的になり、相手コートに到達するまでの時間が短縮されるため、レシーバーに反応する時間を与えません。
ジャンプフローターサーブの助走とジャンプ
ジャンプフローターサーブの助走は、スパイクの助走を応用して行います。
ボールを両手、あるいは片手で持ち、2歩から3歩の短い助走をつけて前方に軽くトスを上げます。
このトスは、ジャンプの最高到達点でボールを捉えられるよう、高さとタイミングを正確に合わせる必要があります。
助走の勢いを前方への推進力と上へのジャンプ力に変換し、ネットに向かって飛び上がりながら空中でフォームを作ります。
空中でのミートとフォロースルーのコツ
空中での動作は、基本的には立ち位置で行うフローターサーブと同じですが、空中でバランスを保ちながらボールの中心を捉えるため、より高度なボディコントロールが求められます。
無回転のコツも同様で、手首を固定してボールの芯を打ち抜き、打った後は腕をしっかりと止める意識が重要です。
ジャンプしている分、体重移動のエネルギーがボールに伝わりやすいため、軽く当てるだけでもスピードのある鋭い変化球を生み出すことができます。
打点が下がりすぎるとネットにかかるミスが増えるため、常に高い位置でボールを捉えることを心がけてください。
【上級者向け】強力なジャンプサーブの打ち方とコツ
ジャンプサーブは、バレーボールのサーブの中で最もスピードが速く、破壊力のある究極のサーブです。
助走をつけて高くジャンプし、バックアタックを打つような強烈なスイングでボールに強力なドライブ回転(順回転)をかけます。
時速100キロを超えるようなスピードと、鋭く落ちる軌道によって、相手レシーバーを力でねじ伏せ、直接サービスエースをもぎ取ることが可能です。
ジャンプサーブのトスの上げ方と助走
ジャンプサーブを成功させるための最大の鍵は、トスと助走のタイミングを完璧に合わせることにあります。
エンドラインから十分に距離を取り、利き腕と同じ手、または両手を使ってボールにドライブ回転をかけながら、前方高くへトスを放り投げます。
ボールの落下地点を正確に予測し、スパイクと同じように力強い3歩から4歩の助走で踏み込みます。
トスが低すぎると十分な助走ができず、高すぎるとタイミングを合わせるのが難しくなるため、自分にとって最適なトスの高さと距離を見つけることが非常に重要です。
強烈な回転をかけるスイングのコツ
ジャンプサーブの打ち方のコツは、全身の力をボールに伝えるダイナミックなスイングにあります。
ジャンプの最高到達点に向かって飛び上がりながら、空中で大きく胸を反らせて弓なりの姿勢(バックスイング)を作ります。
そして、腹筋と背筋の力を使いながら上半身を鋭く折り曲げ、スイングスピードを最大化させます。
インパクトの瞬間は、ボールの上部を包み込むように手のひら全体で捉え、手首のスナップを強く利かせて強烈なドライブ回転をかけます。
この順回転によって、ボールにはマグヌス効果が働き、相手コートの奥深くに向かって急激に落ちる軌道を描くようになります。
圧倒的なパワーと高度な技術が必要とされるため、習得には時間がかかりますが、身につければチームにとって最大の武器となるでしょう。
サーブ上達のための練習方法と意識すべきポイント
ここまで4種類のサーブについて解説してきましたが、どのサーブを選ぶにしても、共通して意識すべき上達のためのポイントがあります。
ただ闇雲にボールを打つのではなく、常に考えながら質の高い練習を行うことが大切です。
ここでは、サーブの確実性と威力を高めるための具体的なアプローチを紹介します。
ルーティンを確立してメンタルを安定させる
サーブはプレッシャーのかかる場面で打つことが多いため、精神的なブレがそのままフォームの乱れに直結します。
これを防ぐためには、打つ前に必ず同じ動作を行う「ルーティン」を確立することが効果的です。
例えば、「ボールを3回床にバウンドさせる」「深呼吸を1回する」「狙うポイントを指差す」など、自分なりの決まった動作を作ります。
このルーティンを練習時から繰り返し行うことで、試合中の緊張した場面でも平常心を保ち、いつも通りのリラックスした状態でサーブモーションに入ることができるようになります。
全ての基礎となるトスの安定化
どのような種類のサーブであっても、トスが乱れてしまえば正しいフォームでボールを打つことは不可能です。
トスはサーブの成功率の8割を占めると言っても過言ではありません。
特にジャンプサーブやジャンプフローターサーブのように、自らトスを上げて助走を伴うサーブでは、トスの高さ、距離、回転の有無を毎回一定にする必要があります。
壁に向かって何度もトスだけを上げる練習や、目標とする高さに印をつけてそこに正確に投げ上げる練習など、ボールを打たないトスだけの練習にも十分な時間を割くべきです。
相手コートの弱点を狙うターゲット意識
サーブが入るようになってきたら、次は「どこに打つか」というコントロールの精度を高めていきます。
ただ相手コートの真ん中を狙うのではなく、レシーブが苦手な選手を狙う、コートの四隅(エンドラインぎりぎりやサイドライン際)を狙う、あるいはセッターが動かざるを得ない位置を狙うなど、明確な意図を持って打つことが重要です。
練習の際には、コートの様々な場所にコーンやタオルなどのターゲットを置き、そこに確実に当てる練習を繰り返しましょう。
狙った場所にコントロールできる技術があれば、スピードや威力がそれほどなくても、十分に相手の脅威となる戦略的なサーブを打つことができます。
まとめ:バレーボールのサーブを武器にして試合を有利に運ぼう
この記事では、バレーボールにおけるサーブの重要性と、主な4つの種類(アンダーハンドサーブ、フローターサーブ、ジャンプフローターサーブ、ジャンプサーブ)について解説しました。
それぞれのサーブには独自の特徴と打ち方のコツがあり、習得すべき技術レベルも異なります。
初心者の方は、まずはアンダーハンドサーブで確実にボールを入れる感覚を掴み、次に無回転で変化するフローターサーブの習得を目指すのがおすすめです。
中級者から上級者へとレベルアップしていく過程で、ジャンプフローターサーブやジャンプサーブといった、より攻撃力が高く試合の流れを一気に引き寄せるサーブに挑戦していくと良いでしょう。
どの種類のサーブを選択するにしても、安定したトスとブレないルーティン、そして的確にコースを狙う意識が不可欠です。
毎日の練習で一つひとつの動作を確認しながら、ご自身にとって最強の武器となるサーブを磨き上げ、試合での勝利に貢献してください。
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