バスケットボールの試合を観戦していると、選手たちが華麗に操るそのボールが、一体どこのメーカーのものなのか気になったことはありませんか。
特にNBAや日本のBリーグ、さらにはワールドカップのような国際大会では、それぞれ異なる「公式球」が使用されています。
結論から言うと、現在のNBAの公式球は「ウィルソン(Wilson)」製、BリーグやFIBA(国際バスケットボール連盟)主催のワールドカップ・オリンピックでは「モルテン(molten)」製が採用されています。
この記事では、世界の主要なバスケットボールリーグや大会で使用される公式球のメーカーと、その特徴、さらによく混同されがちな「検定球」との違いについて、バスケ観戦がさらに楽しくなる情報をお届けします。
NBAの公式球は「ウィルソン(Wilson)」
世界最高峰のバスケットボールリーグであるNBA。
その公式球は、2021-22シーズンから「ウィルソン(Wilson)」社のものが使用されています。
37年ぶりに変更されたNBA公式球
バスケットボールファン、特に長くNBAを見ている方にとっては、「NBAのボール=スポルディング(SPALDING)」というイメージが非常に強いかもしれません。
それもそのはず、スポルディング社は1983年から37年もの長きにわたり、NBAの公式球サプライヤーを務めてきました。
しかし、2021年にその契約が満了し、新たにウィルソン社がNBAと契約を結びました。
ウィルソン社は、NBAが設立された当初(当時はBAA)から1983年まで公式球を提供していたメーカーであり、いわば「初代」サプライヤーへの回帰とも言える変更でした。
NBA公式球(ウィルソン製)の特徴
ウィルソン製の新しいNBA公式球は、最高品質の本革を使用しており、その素材や構造はスポルディング製の前モデルの仕様をほぼ引き継いでいます。
これは、長年慣れ親しんだボールの感触が大きく変わることに選手たちが懸念を示したため、NBA側の要請で仕様が統一されたと言われています。
デザイン面では、ウィルソン独自のロゴが大きく配置され、新鮮な印象を与えています。
Bリーグ(日本)の公式球は「モルテン(molten)」
次に、日本のプロバスケットボールリーグ「Bリーグ」です。
Bリーグ(B1・B2)で使用されている公式球は、日本のスポーツ用品メーカーである「モルテン(molten)」社のものです。
FIBAの基準に準拠した高品質なボール
モルテンは、FIBA(国際バスケットボール連盟)のオフィシャルパートナーでもあり、その品質は世界的に認められています。
Bリーグで使用されているのは、主に「BG5000」というモデルです。
これは一般的に販売されているバスケットボールの7号サイズ(男子用)にあたります。
Bリーグ公式球(BG5000)の特徴
モルテンのBG5000は、汗などの水分による滑りを軽減するため、表面の天然皮革に特殊な加工が施されています。
また、従来のボールよりも表面の凹凸を均一にすることで、より安定したグリップ感とコントロール性を実現しているのが特徴です。
日本のトップリーグを支えるボールとして、非常に高い機能性を持っています。
FIBA(W杯・オリンピック)の公式球も「モルテン」
ワールドカップやオリンピックといった、国別対抗の国際大会の公式球も、Bリーグと同じく「モルテン(molten)」社製が採用されています。
モルテンはFIBAのトップパートナーとして、長年にわたり国際大会へ公式球を供給し続けています。
大会ごとに用意される専用モデル
W杯やオリンピックでは、その大会のためだけにデザインされた専用モデルのボールが使用されるのが通例です。
基本性能はBリーグでも使われるBG5000(天然皮革モデル)などがベースになっていますが、大会ロゴや開催国の文化を反映した特別なカラーリングやデザインが施され、大会を象徴するアイテムの一つとなっています。
そもそも「公式球」と「検定球」の違いとは?
ここまで各大会の「公式球」について解説してきましたが、スポーツ用品店などで「検定球」という言葉も目にしたことがあるかもしれません。
この「公式球」と「バスケットボール 検定球」は、似ているようで実は意味合いが異なります。
公式球(Official Game Ball)とは?
「公式球」とは、特定のリーグ(NBAやBリーグなど)や大会(W杯など)の主催者が、「この大会(リーグ)では、このボールを使います」と公式に定めたボールのことです。
これは多くの場合、主催者とメーカーとの間のライセンス契約やサプライヤー契約によって決まります。
つまり、「NBA公式球」を名乗れるのは、NBAと契約したウィルソン社のボールだけ、ということです。
検定球とは?
一方、「検定球」とは、JBA(日本バスケットボール協会)やFIBA(国際バスケットボール連盟)といった各国の協会や国際連盟が定める「品質や規格の基準(重さ、サイズ、跳ね返り方など)」をクリアしていると認定(=検定)されたボールのことを指します。
主に、学生(中学・高校・大学)の公式試合や、アマチュアの大会などで使用が義務付けられているボールです。
「JBA検定球」や「FIBA検定球」といったマークがついているものがそれにあたります。
Bリーグ公式球は「検定球」でもある
ここで整理すると、Bリーグで使用されているモルテンの公式球(BG5000)は、JBAおよびFIBAの基準を満たした「検定球」でもあります。
つまり、「Bリーグの公式球」であり、かつ「FIBA・JBAの検定球」でもある、ということです。
一方で、NBAの公式球は、NBA独自の基準で定められており、FIBAやJBAの「検定球」マークは付いていません。
このように、「公式球」はその大会専用のボール、「検定球」は品質基準をクリアしたボール、という違いがあります。
NBAやBリーグの公式球は購入できる?
選手たちが使うのと同じボールを使ってみたい、と思うファンの方も多いでしょう。
これらの公式球は、一般のスポーツ用品店やオンラインストアで購入することが可能です。
レプリカモデルとオーセンティックモデル
購入する際に知っておきたいのが、「レプリカ」と「オーセンティック」の違いです。
オーセンティック(Authentic)モデル: 選手が試合で実際に使用しているものと全く同じ素材(例:天然皮革)、仕様で作られたモデルです。 価格は高価ですが、本物志向の方にはこちらがおすすめです。
レプリカ(Replica)モデル: 公式球のデザインや雰囲気を再現しつつ、素材を一般向け(例:人工皮革やゴム)に変更し、価格を抑えたモデルです。 屋外での使用や、気軽にプレーを楽しみたい場合に向いています。
特に「バスケットボール nba 公式球」を探す場合、ウィルソンからは多くのレプリカモデルが販売されており、手に入れやすくなっています。
まとめ
今回は、バスケットボールの「公式球」に焦点を当てて解説しました。
- NBAの公式球: ウィルソン(Wilson)製 (2021年からスポルディングより変更)
- Bリーグの公式球: モルテン(molten)製
- W杯・オリンピックの公式球: モルテン(molten)製
- 公式球と検定球の違い: 「公式球」は大会専用のボール、「検定球」は品質基準を満たした認定ボール。
普段何気なく見ているボールにも、リーグや大会ごとの契約、そしてメーカーの技術が詰まっています。
次にバスケ観戦をするときは、ぜひ選手の手にあるボールにも注目してみてください。
試合の背景にあるストーリーが垣間見え、さらに観戦が面白くなるかもしれません。























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