屋内球技の種類と特徴

バスケの和名は「籠球(ろうきゅう)」。漢字の由来や「網」ではない理由を解説

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バスケットボールを漢字で書くと、どのような字になるかご存じでしょうか。

答えから先にお伝えすると、バスケットボールの和名は「籠球(ろうきゅう)」です。

学校の部活動などで「籠球部」という文字を見かけたことがある方もいるかもしれません。

しかし、なぜ「網(ネット)」ではなく「籠(かご)」という漢字が使われているのでしょうか。

この記事では、バスケットボールが「籠球」と呼ばれるようになった歴史的背景や、意外と知られていない言葉の由来について、詳しく解説します。

バスケットボールの和名は「籠球(ろうきゅう)」

バスケットボールの和名『籠球(ろうきゅう)』の意味と由来の図解。明治時代の伝来時に果物籠をゴールにした歴史や、現代の部活動での表記、漢字の成り立ちをイラストで解説。

「バスケットボール」を日本語(和名)で表現する場合、「籠球」と書き、「ろうきゅう」と読みます。

この言葉は、明治時代から大正時代にかけて日本にバスケットボールが伝わった際に名付けられました。

現在ではカタカナで「バスケットボール」や、略称の「バスケ」と呼ぶのが一般的です。

しかし、歴史ある高校の部活動や、伝統的な大会の名称などでは、今でも「男子籠球部」「女子籠球部」といった表記が使われています。

この「籠(かご)」という漢字が使われていることには、バスケットボールが誕生した当初の「ある道具」が深く関係しています。

なぜ「籠球」という漢字になったのか?由来を解説

代替テキスト: バスケットボールがなぜ「籠球(ろうきゅう)」と呼ばれるのか、その由来と歴史を解説したインフォグラフィック。1891年に考案者ネイスミス博士が「桃を入れる籠」を最初のゴールとして使用した誕生の背景、「Basket(籠)」を忠実に日本語訳したため「網球」ではなく「籠球」となった経緯、そしてネイスミス博士から直接指導を受け日本へ競技を導入・普及させた名付け親、石川源三郎氏の功績をイラスト付きで詳しく紹介している。

「ボールをゴール(網)に入れるスポーツなのに、なぜ『網球』ではなく『籠球』なのか?」と疑問に思う方も多いでしょう。

実は、これにはバスケットボールの発祥の歴史と、翻訳時の忠実な解釈が関係しています。

由来は「桃を入れる籠(かご)」を使っていたから

バスケットボールは、1891年にアメリカのジェームズ・ネイスミス博士によって考案されました。

当時の冬の体育館で、手軽に運動ができるようにと考えられたこのスポーツですが、最初から現在のような「リングとネット」があったわけではありません。

なんと、最初のゴールとして使われたのは「桃を入れるための籠(ピーチバスケット)」だったのです。

体育館のバルコニーにこの「桃の籠」を吊るし、そこにボールを投げ入れるルールで始まったことから、「バスケット(籠)ボール」と名付けられました。

つまり、日本で「籠球」と訳されたのは、この「ピーチバスケット(桃の籠)」という原点を忠実に日本語へ変換した結果なのです。

日本語の名付け親は石川源三郎氏

この「籠球」という訳語を広めた人物として知られているのが、石川源三郎氏です。

彼は、バスケットボール考案者のネイスミス博士から直接指導を受けた数少ない日本人の一人でした。

彼がアメリカから日本へこのスポーツを持ち込み、普及させる過程で「Basket(籠)」+「Ball(球)」を組み合わせた「籠球」という言葉が定着しました。

もし当時、すでに現在のようなネット状のゴールが主流になってから伝わっていたら、「網球」や別の名前になっていたかもしれません。

「籠」という漢字には、バスケットボール誕生時の工夫と歴史が詰まっているのです。

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中国語や他の漢字表記との違い

「バスケットボール 漢字」で検索すると、日本の「籠球」以外にも似たような漢字を見かけることがあります。

ここでは、よく混同されがちな表記についても触れておきましょう。

中国語では「籃球(ランチュウ)」

バスケットボールの中国語「籃球(ランチュウ)」と日本語「籠球(ろうきゅう)」の語源比較図。日中両国とも「かご」を意味する漢字(竹かんむり)が由来であり、語源に対する解釈が共通していることを解説したイラスト。

お隣の中国や台湾でもバスケットボールは非常に人気のあるスポーツですが、表記は日本とは少し異なります。

中国語では「籃球(ランチュウ)」と書きます。

「籃」という字も「かご」を意味する漢字ですが、日本では竹かんむりの「籠」が採用され、中国では異なる漢字が定着しました。

意味合いとしてはどちらも「かご」を指しているため、語源に対する解釈は同じと言えます。

「排球」や「送球」との混同に注意

スポーツの和名(漢字)の図解。「排球(バレーボール)」と「送球(ハンドボール)」の混同に注意を促し、それぞれの漢字の由来(排=おしのける、送=おくる)を解説。その他、籠球(バスケットボール)、庭球(テニス)、羽球(バドミントン)の表記も掲載。

スポーツの和名クイズなどでよく間違えられるのが、他の球技の漢字です。

  • 籠球(ろうきゅう):バスケットボール
  • 排球(はいきゅう):バレーボール
  • 送球(そうきゅう):ハンドボール
  • 庭球(ていきゅう):テニス
  • 羽球(うきゅう):バドミントン

特に「排球(バレーボール)」や「送球(ハンドボール)」は、体育の授業などで耳にする機会も多いため、混同しないように整理しておくと良いでしょう。

「籠(かご)」を使うのは、あくまでバスケットボールだけです。

【雑学】バスケのポジションや用語にも和名はある?

「バスケットボール」そのものだけでなく、ポジションや用語にも日本語の表現(和名)が存在します。

普段の会話ではカタカナ英語が使われますが、古い文献や専門的な解説では、以下のような漢字表現が使われることがあります。

ポジションの日本語表現

バスケットボールのポジションの日本語表現と役割(通称)の図解。ポイントガード(PG)は「司令塔(しれいとう)」としてコート上の監督役、シューティングガード(SG)は「点取り屋(てんとりや)」として得点を狙う役、センター(C)は「大黒柱(だいこくばしら)」としてゴール下を守る攻守の要であることを、イラストとテキストで解説。

主要なポジションを日本語的な役割で表現すると、以下のようになります。

  • ポイントガード(PG):司令塔(しれいとう) コート上の監督としてゲームを組み立てる役割から、このように呼ばれます。
  • シューティングガード(SG):点取り屋(てんとりや) 積極的に得点を狙う役割であるため、こう表現されることがあります。
  • センター(C):大黒柱(だいこくばしら) ゴール下を守り、チームの攻守の要となることから、家を支える柱に例えられます。

これらは厳密な「翻訳」というよりは、役割を示した「通称」に近いものですが、日本のバスケシーンではよく耳にする言葉です。

古いルール用語の和名

古いバスケットボールルール用語の和名を解説したレトロ調のインフォグラフィック。シュートを「投籃(とうらん)」、フリースローを「自由投(じゆうとう)」、フィールドゴールを「野投(やとう)」と呼んでいた時代の用語が、当時のプレーイラストと共に紹介されている。各用語の由来(投籃は「籠に投げる」、自由投は「Free Throwの直訳」、野投は「Field Goalの意訳」)についても記載があり、日本におけるバスケの歴史や明治・大正期のスポーツ用語の変遷がわかる資料画像。

戦前のルールブックや古い指導書では、ルール自体も漢字で書かれていました。

  • 投籃(とうらん):シュート 「籃(かご)」に「投」げるという意味です。
  • 自由投(じゆうとう):フリースロー 英語のFree Throwを直訳した形です。
  • 野投(やとう):フィールドゴール こちらもField(野)Goal(投※意訳)から来ています。

現在ではこれらの言葉が使われることはほとんどありませんが、「投籃」という言葉には、ボールを籠に入れるという競技の本質がよく表れています。

まとめ

バスケットボールの和名「籠球(ろうきゅう)」の由来と歴史を解説した図解。なぜ「網(ネット)」ではなく「籠」の字が使われるのかについて、競技誕生当初のゴールが「桃を入れる籠(ピーチバスケット)」だった事実を忠実に訳したためであると、現在のゴールと比較して説明。関連情報として、意味が同じである中国語表記の「籃球」や、日本への普及に尽力したジェームズ・ネイスミス博士の教え子・石川源三郎氏についても紹介。漢字一文字「籠」に130年以上前の誕生秘話が隠されていることをまとめたインフォグラフィック。

今回は、バスケットボールの和名「籠球」について、その読み方や由来を解説しました。

記事のポイントをまとめます。

  • バスケットボールの和名は「籠球」で、読み方は「ろうきゅう」。
  • 由来は、考案当初のゴールに「桃を入れる籠」を使っていたから。
  • ネイスミス博士の教え子である石川源三郎氏らが普及させた。
  • 中国語では「籃球」と書くが、意味は同じく「かご」である。
  • 「網球」ではなく「籠球」なのは、誕生時の歴史を忠実に訳した証。

普段何気なく楽しんでいるバスケットボールですが、「籠」という漢字一文字に、130年以上前の誕生秘話が隠されています。

次にバスケの試合を観る際や、体育館でリングを見上げた時には、この「桃の籠」のエピソードを思い出してみてください。

「なぜ籠なのか?」というちょっとした雑学を知っているだけで、バスケットボールという競技がより奥深く感じられるはずです。

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