バスケの歴史と起源|考案者ネイスミスと「桃のカゴ」の逸話とは?
バスケットボールの歴史は、今から130年以上前の1891年、アメリカ合衆国マサチューセッツ州で誕生しました。
その起源は、一人の体育教師が「冬場に屋内で安全に楽しめる新しいスポーツ」を模索したことにあります。
この記事では、「バスケットボールの歴史」について、考案者である「作った人」ジェームズ・ネイスミスと、有名な「桃のカゴ」の逸話、そして日本に伝わるまでの流れをわかりやすく解説します。
バスケットボールがどのようにして生まれ、世界的なスポーツへと発展していったのか、その原点を探っていきましょう。
バスケットボールの歴史は「冬のスポーツ」の模索から始まった
バスケットボールの発祥は、1891年のアメリカ合衆国マサチューセッツ州スプリングフィールドにある、YMCA国際トレーニングスクール(現:スプリングフィールド大学)です。
当時、この学校の体育教師であったジェームズ・ネイスミスは、校長からある課題を与えられていました。
それは、「冬が長く寒い時期に、室内で、アメフトやラグビーのように激しくなく安全に、かつサッカーのように広い場所を必要としない新しいゲーム」を考案することでした。
ネイスミスは、既存のスポーツを研究し、ラフプレーを減らし、敏捷性や協調性を重視するスポーツとして、全く新しい球技のルールを考案したのです。
これが、バスケットボールの歴史の始まりです。
考案者はジェームズ・ネイスミス|「作った人」の意図
バスケットボールを作った人は、カナダ出身の体育教師であったジェームズ・ネイスミス博士です。
彼は、単なる新しいスポーツの発明者であるだけでなく、その根底に明確な教育的意図を持っていました。
ネイスミスが込めた「13の基本ルール」
ネイスミスは、新しいスポーツの危険性を最小限に抑えるため、いくつかの基本原則を定めました。
例えば、「ボールを持って走ってはいけない(ドリブルの概念は後から発展)」「相手の身体を押したり、掴んだりしてはいけない」といったルールです。
彼は、純粋な技術とチームワークで得点を競う、紳士的なスポーツを目指しました。
このとき考案されたのが、有名な「13の基本ルール(13 Basic Rules)」であり、これがバスケットボールの起源となる最初のルールブックとなりました。
有名な「桃のカゴ」の逸話
バスケットボール(Basket Ball)という名前の由来は、非常に有名です。
ネイスミスは、ゴールの代わりに、当時手に入りやすかった「桃のカゴ(Peach Basket)」を体育館の両端のバルコニー(高さ約3m)に取り付けました。
最初の試合では、シュートが決まるたびに、用務員がハシゴを登ってカゴからボールを取り出していたと言われています。
この「桃のカゴ」を使った逸話こそ、バスケットボールの歴史を語る上で欠かせない象徴的なエピソードです。
ちなみに、底が抜かれたカゴや、現在のネットとリングの形になったのは、その後の改良によるものです。
バスケットボール歴史年表|誕生から世界へ
ネイスミスによって考案されたバスケットボールは、YMCAのネットワークを通じて、瞬く間にアメリカ全土、そして世界へと広まっていきました。
ここでは、バスケットボールの歴史における主要な出来事を、年表形式で追っていきます。
1891年12月21日:世界初の試合
考案者ネイスミスのもと、YMCA国際トレーニングスクールの体育館で、世界で初めてバスケットボールの試合が行われました。
この時のルールは13条のみで、選手は9人対9人、使用されたのはサッカーボールでした。
1892年:「Basket Ball」と命名
ネイスミス自身は当初「新しいゲーム」と呼んでいましたが、最初の試合に参加した学生の一人によって「バスケットボール(Basket Ball)」と名付けられ、それが定着しました。
1893年:バックボードの導入
当初はカゴだけでしたが、バルコニーから観客がシュートを妨害することがあったため、それを防ぐ目的でボードが設置されました。
これがバックボードの起源であり、後に選手のシュート技術(バンクショットなど)に大きな影響を与えることになります。
1904年:オリンピックで初登場
アメリカのセントルイスで開催されたオリンピックで、デモンストレーション競技(公開競技)として初めて実施されました。
1932年:国際バスケットボール連盟(FIBA)設立
世界的なスポーツとしての普及を受け、各国のルールを統一し、国際大会を運営するための組織としてFIBA(フィーバ)が設立されました。
1936年:ベルリン五輪で男子が正式種目に
バスケットボールはベルリンオリンピックで、ついに男子の正式種目として採用されました。
この記念すべき大会の決勝には、考案者であるジェームズ・ネイスミス自身が招待され、選手たちにメダルを授与しました。
1946年:NBAの前身「BAA」が誕生
プロバスケットボールリーグとして、BAA(Basketball Association of America)が発足しました。
これが後にNBLと合併し、現在のNBA(National Basketball Association)となり、世界最高峰のリーグへと発展していきます。
1976年:モントリオール五輪で女子が正式種目に
男子の採用から40年遅れ、女子バスケットボールもオリンピックの正式種目となりました。
日本におけるバスケットボールの歴史
バスケットボールは、その発祥から比較的早い段階で日本にも伝わっています。
日本のバスケットボールの歴史は、1908年(明治41年)に始まります。
YMCA国際トレーニングスクールに留学していた大森兵蔵(おおもり ひょうぞう)氏が、日本に初めてバスケットボールを紹介したとされています。
その後、1913年(大正2年)には、同じくYMCAで学んだ石川源三郎(いしかわ げんざぶろう)氏が、関西地方のYMCAや学校で指導を行い、普及に努めました。
日本においては、特に学校体育の教材として全国に広まり、大正時代から昭和時代にかけて競技人口を増やしていきました。
まとめ
バスケットボールの歴史は、1891年にジェームズ・ネイスミスという一人の体育教師の創意工夫から始まりました。
冬の寒さの中で、安全に楽しめる室内スポーツを模索した結果、桃のカゴを使った新しいゲームが誕生したのです。
その起源となった「13の基本ルール」は、ラフプレーを排し技術を重んじるという、現代にも通じるバスケットボールの精神を確立しました。
YMCAを通じて世界中に広まったこのスポーツは、オリンピックの正式種目となり、NBAという世界最高峰のプロリーグを生み出すまでに発展しました。
バスケットボールの起源や作った人を知ることは、単なる雑学としてだけでなく、このスポーツが持つ本来の魅力を再発見するきっかけにもなるでしょう。




















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