スカッシュの打ち方と1人練習の方法|サーブ・バックハンド・ボースト・ドロップのコツ

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「スカッシュは1人でもできるのだろうか」「壁打ちをしているのに、ボールがまっすぐ戻ってこない」と悩んでいませんか。

スカッシュの正式なシングルスは2人で行う競技ですが、ショットやフットワークの練習は1人でも行えます。壁から返ってくるボールを繰り返し打てるため、フォームの確認や苦手なバックハンドの改善にも向いています。

ただし、何も考えずに強打を繰り返すだけでは、ボールとの距離が近すぎるフォームや、大きすぎるスイングが身についてしまうことがあります。

大切なのは、練習の目的を決め、同じ動作を無理のない力で繰り返すことです。

この記事では、フォアハンドとバックハンドの基本的な打ち方、サーブ、ボースト、ドロップ、ボレーのコツを解説します。

初心者向けの一人打ちから中級者向けの練習方法、ボールの温め方、フットワーク、練習頻度、スマートフォンを使ったフォーム確認まで、スカッシュの1人練習に必要な情報をまとめました。

スカッシュは1人でも練習できる

スカッシュの試合は相手と交互にボールを打って行いますが、打ち方を身につける練習には相手が必須ではありません。

US Squashも、技術や体力を向上させる方法の一つとしてソロ練習を案内しています。対戦相手の動きを気にせず、自分の課題だけに集中できることが1人練習の利点です。

正式な試合は2人、壁打ち練習はひとりでも可能

世界スカッシュの公式ルールでは、シングルスはラケットを持った2人がコート内で行い、サーブから始まったラリーで交互にボールを返します。

一方、ショットの反復練習は1人でも可能です。

フロントウォールに打ったボールが自分のところへ戻るようにコントロールすれば、フォアハンドやバックハンドを連続して練習できます。

つまり、「1人でスカッシュの試合をする」ことはできませんが、「1人でスカッシュを練習する」ことはできます。

練習相手がいない日でも、コートを1人で予約できれば、次のような練習が可能です。

  • フォアハンドとバックハンドのストレート
  • サーブの高さとコースの打ち分け
  • ボーストやドロップのコントロール
  • ボレーによるラケット準備の高速化
  • ゴースティングによるフットワーク練習

1人練習は回数より再現性を重視する

一人打ちでは、何回続いたかだけに意識が向きがちです。

しかし、体勢を崩しながら30回続けるより、同じフォームで10回打つ方が、実戦で使える技術につながります。

練習中は、ボールの速さだけでなく、打点、肩の向き、ラケット面、ボールが落ちる場所を確認しましょう。

ミスしたときも、単に打ち直すのではなく、「近づきすぎた」「準備が遅れた」など原因を一つ考えることが重要です。

スカッシュの基本フォームと打ち方

フォアハンド、バックハンド、ボーストなど、ショットによってラケットの振り方は少しずつ異なります。

それでも、グリップ、構え、ボールとの距離、打点という土台は共通しています。最初に基本フォームを整えることで、ショットの種類が増えても動作が崩れにくくなります。

グリップは強く握り込みすぎない

ラケットは、手のひら全体で強く握りつぶすのではなく、指を使って支えるように持ちます。

強く握り続けると手首や前腕が固まり、ボールの高さや方向に合わせてラケット面を調整しにくくなります。

構えている間は余分な力を抜き、インパクトの前後だけラケットがぶれない程度に握りを安定させます。

フォアハンドとバックハンドを打つたびにグリップを大きく持ち替えると、ラケット面を作るのが遅れます。初心者のうちは、同じ基本グリップから両側のショットを打てるように練習しましょう。

肩をサイドウォールへ向けて構える

ボールをフロントウォールへ打つからといって、胸まで正面へ向ける必要はありません。

フォアハンドでもバックハンドでも、基本的には肩がサイドウォールを向くように体を横向きにします。

体を横向きにすると、ラケットを後ろから前へ振る空間を作りやすくなります。

胸を正面に向けたまま打つと腕だけのスイングになり、ボールが中央へ飛んだり、飛距離が出なかったりしやすくなります。

ボールとの距離を保つ

初心者に多い失敗が、ボールへ近づきすぎることです。

ボールとの距離が近いと肘が体に詰まり、ラケットをまっすぐ振れません。反対に、離れすぎると腕を伸ばし切った状態になり、ラケット面が安定しなくなります。

ボールへ移動するときは、打点だけでなく、ラケットを振る空間が残っているかを確認します。

最後の一歩を小さくして距離を調整すると、安定した姿勢を作りやすくなります。

打点は体の横から少し前

ボールが体の後ろまで来てから打つと、前方向へ力を伝えにくくなります。

基本的には、体の真横から少し前でボールを捉えましょう。

打点が前にあると、ラケット面を目標方向へ向けやすくなり、フォロースルーも自然に前へ出せます。

ただし、すべてのボールを完全に同じ位置で打てるわけではありません。1人練習では、打点を固定するだけでなく、自分が動いて適切な距離を作ることも意識してください。

インパクト後も進行方向へ振り抜く

ボールへ当てた瞬間にラケットを止めると、方向と飛距離が不安定になります。

ストレートを打つ場合は、ラケットをすぐ体の外側へ巻き込まず、ボールを運びたい方向へ振り抜きます。

大きなフォロースルーが必要という意味ではありません。

打点の前後でラケット面を安定させ、ボールの進行方向に沿って自然にスイングすることがポイントです。

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フォアハンドの打ち方とコツ

フォアハンドは利き手側で打つため、初心者でも比較的力を伝えやすいショットです。

その反面、腕の力だけでも打ててしまうため、強振や大振りが癖になりやすい点に注意が必要です。

ボールが来る前にラケットを準備する

ボールが近づいてからラケットを後ろへ引くと、打点が遅れます。

フロントウォールやサイドウォールからボールが返ってくる方向を確認した時点で、ラケットを準備しましょう。

ラケットヘッドを手より高い位置に保ち、肘と体の間に余裕を残します。

準備を早くすることで、ボールの位置に合わせて足を調整する時間も確保できます。

右利きは左足を前に出す

右利きのフォアハンドでは、左足をボール方向へ踏み込む形が基本です。

左足を出しながら肩を横向きに保つと、ラケットを振る空間を作りやすくなります。

足をボールの真後ろへ入れすぎると、体がボールへ近づき、肘が詰まります。

最後の一歩は、ボールとの距離を調整するために使いましょう。

最初は半分程度の力で打つ

初心者が最初に目指すのは、速いボールではなく、同じ方向へ繰り返し打てるボールです。

ラケット面が安定していれば、小さなスイングでもボールは前へ飛びます。

まずは半分程度の力でストレートを打ち、自分の近くへ戻るボールを10回続けます。

10回安定したら少しずつ後ろへ下がり、距離を伸ばしてください。

バックハンドの打ち方とコツ

バックハンドは、スカッシュ初心者が苦手に感じやすいショットです。

腕だけで押し出そうとすると力が伝わりにくいため、ラケットの準備、肩の向き、打点を丁寧にそろえる必要があります。

ラケットを反対側の肩付近へ準備する

右利きの場合、バックハンドではラケットを左肩付近へ準備します。

ラケットヘッドを下げず、肘や手首に余裕を残した状態から前へ振ります。

背中側まで大きくラケットを引くと、準備に時間がかかり、打点も遅れやすくなります。

コンパクトな準備から毎回同じ軌道で振る方が、バックハンドを安定させやすくなります。

右利きは右足を踏み込む

右利きのバックハンドでは、右足をボール方向へ踏み込むのが基本です。

肩をサイドウォールへ向けたまま右足を出すと、体の前に打点を作りやすくなります。

右足をボールへ近づけすぎると、ラケットが脚や体に当たりそうになり、スイングが窮屈になります。

足を置く場所だけでなく、ラケットを振れる空間があるかも確認してください。

手首だけでボールを弾かない

バックハンドで力が出ないと、手首だけを使ってボールを弾きたくなります。

しかし、手首を急に返すとラケット面が開いたり閉じたりして、方向が安定しません。

肩から腕、ラケットへ動きを伝え、インパクト後もボールの進行方向へ振り抜きます。

飛距離が出ない場合は強く振る前に、打点が体の後ろになっていないか確認しましょう。

フロントウォールの近くから始める

バックハンドが続かない人は、コート後方から打とうとせず、フロントウォールに近い位置から始めます。

弱い力で自分のところへ戻るボールを打ち、3回、5回、10回と回数を伸ばします。

10回続いたら半歩から一歩後ろへ下がります。

距離を伸ばしてフォームが崩れたら、再び前へ戻ってください。

スカッシュで覚えたい基本ショット

ストレートが安定してきたら、サーブ、クロスコート、ボースト、ドロップ、ボレーへ練習を広げます。

ショット名だけを覚えるのではなく、どこへボールを運ぶための打ち方なのかを理解することが重要です。

ストレートドライブ

ストレートドライブは、フロントウォールへ当てたボールを、同じ側のサイドウォール沿いへ返すショットです。

相手をコート後方へ動かす基礎的なショットであり、一人打ちでも最初に身につけたい打ち方です。

初心者は、サイドウォールへ完全に密着させることより、中央や反対側へ大きくずれないことを目標にします。

自分が立っている位置の近くへ戻ってくれば、ラケット面とスイング方向がおおむねそろっていると判断できます。

クロスコート

クロスコートは、片側から反対側の後方へボールを送るショットです。

コートを広く使える一方、角度が浅いと中央付近へボールが戻ります。

1人練習では、右側から左奥、左側から右奥へ交互に打ちます。

最初は速さよりも、反対側のサービスボックスより後ろへ運ぶことを目標にしましょう。

サーブ

スカッシュのサーブでは、打つ瞬間に片足をサービスボックスの内側へ接地させ、境界線を踏まないようにします。

ボールはフロントウォールのサービスラインより上、アウトラインより下へ直接当てます。相手がボレーしなければ、最初のバウンドが反対側のクォーターコート内へ入る必要があります。

初心者は、速いサーブよりも、高さと方向を安定させることを優先してください。

フロントウォールの高い位置へ打つと、ボールがコート後方まで届く時間を作りやすくなります。

右側のサービスボックスから10球、左側から10球を1セットとし、まずはそれぞれ8球以上を有効な範囲へ入れることを目標にします。

安定してきたら、サイドウォール寄りと中央寄りのコースを打ち分けましょう。

ボースト

ボーストは、ボールをフロントウォールへ直接打たず、先にサイドウォールへ当ててからフロントウォールへ送るショットです。

後方から前方へ相手を動かしたいときや、壁際のボールを直接ストレートで返しにくいときに使います。

ボーストのコツは、サイドウォールへ強くぶつけることではありません。

ボールがフロントウォールへ届く角度を考え、ラケット面で進行方向を作ります。

初心者は、後方からサイドウォールへ当て、反対側のフロントコーナー付近へ落とす形を練習しましょう。

ボールを打った後はその場で見続けず、中央付近へ戻ります。

ドロップ

ドロップは、フロントウォールの低い位置へ柔らかく当て、前方で短く落とすショットです。

強さではなく、ラケット面と力加減の調整が求められます。

いきなりティンのすぐ上を狙うと、ミスが増えます。

最初は安全な高さへ打ち、ボールがどこまで戻るかを確認しながら、少しずつ狙う位置を下げてください。

ドロップは、苦しい体勢から無理に打つショットではありません。

ボールへ余裕を持って入れたときに使い、打った後も中央へ戻れる姿勢を残します。

ボレー

ボレーは、ボールが床へバウンドする前に打つショットです。

床へ落ちるのを待たないため、ラケットを早く準備する必要があります。ボールはフロントウォールに当たる前であれば、床へ落とさずに返球できます。

1人でボレーを練習するときは、フロントウォールの近くに立ち、弱い力で連続して打ちます。

最初から速く打つと準備が間に合わないため、一定のリズムで5回続けることから始めましょう。

ストレートのボレーが安定したら、フォアハンドとバックハンドを交互に打つ練習へ進みます。

練習前にスカッシュボールを温める

スカッシュボールは、温度によって弾み方が変わります。

特に上級者向けのボールは反発が弱く、十分に温まっていない状態ではほとんど弾まないことがあります。England Squashも、上級者向けのボールほど弾みにくく、温まるまで時間がかかると説明しています。

ボールが弾まない原因はフォームだけではない

練習開始直後にボールが奥まで届かないと、「自分の打ち方が悪い」と考えてしまいがちです。

しかし、ボールが冷えている場合は、正しく打っても十分に反発しません。

気温が低い日や、長時間使っていなかったボールでは、温まるまでに時間がかかります。

フォームを修正する前に、使用しているボールの種類と温度を確認しましょう。

ボールを温める手順

公式試合では、試合開始前にボールを温める時間が最大4分設けられています。1人練習では時間を厳密に合わせる必要はありませんが、数分間の軽い壁打ちを目安にするとよいでしょう。

  • 最初はフロントウォールの近くから弱く打つ
  • ボールが戻る距離に合わせて少しずつ後ろへ下がる
  • 左右から交互に打ち、ボール全体を温める
  • 弾みが安定してから通常の練習を始める
  • 練習の途中で冷えたら再び軽い壁打ちを行う

床へ置いたボールを足で強く転がしたり、ラケットで床へ押しつけたりする必要はありません。

壁打ちをしながら徐々に温めれば、そのままフォーム確認にもつなげられます。

初心者は弾みやすいボールを選ぶ

上級者が使うダブルイエロードットのボールを、初心者が無理に使う必要はありません。

England Squashは、上級者向けボールよりも大きく弾みやすいボールの方が、ラリーを続けやすく、正しい技術を身につけやすいと案内しています。

初めて練習する場合は、施設のスタッフに初心者であることを伝え、適したボールを選んでもらいましょう。

初心者向けの案内では、赤いドットや青いドットの弾みやすいボールも推奨されています。

スカッシュの1人練習で効果的な7つのメニュー

一人打ちでは、毎回違うことを試すより、同じメニューを定期的に繰り返す方が上達を確認しやすくなります。

回数、落下地点、成功率など、目標を一つ決めてから練習を始めましょう。

ラケット面でボールを弾ませる

壁打ちの前に、ラケット面の上でボールを弾ませます。

フォアハンド面、バックハンド面、表裏交互という順番で行うと、グリップとラケット面の感覚を確認できます。

ラケットを大きく上下させる必要はありません。

ボールの真下へ面を合わせ、10回から20回続けることを目標にします。

フロントウォールの近くでストレートを打つ

フロントウォールに近い位置へ立ち、弱い力でストレートを打ちます。

最初はワンバウンドさせてから打つと時間に余裕ができ、フォームを確認しやすくなります。

10回続いたら半歩から一歩後ろへ下がります。

ボールが中央へ飛び始めたら、それ以上離れず、肩の向きやラケット面を修正してください。

ストレートの深さを打ち分ける

同じフォームから、短いボールと長いボールを打ち分けます。

短くしたいときはフロントウォールの低め、奥まで運びたいときは高めを狙います。

強さだけで調整するとフォームが崩れやすいため、壁へ当てる高さも使って深さを変えましょう。

サービスラインより前へ落とすボールと、サービスボックスより後ろへ落とすボールを交互に打つと、距離感を身につけやすくなります。

バックハンドだけを連続して打つ

バックハンドが苦手な人は、フォアハンドと同じ時間ではなく、少し多めに練習します。

フロントウォールの近くから始め、3回、5回、10回と目標を上げます。

飛距離が短くても、同じフォームで続いているなら問題ありません。

強く打って1回で終わるより、弱い力で10回続けることを優先してください。

フォアハンドとバックハンドを交互に打つ

左右へのコントロールが安定したら、フォアハンドとバックハンドを交互に打ちます。

移動、ラケットの準備、打点の調整を連続して行うため、実際のラリーに近い動作を練習できます。

最初は床へワンバウンドさせて構いません。

慣れてきたらボレーで交互に打ち、さらにラケットの準備を早めます。

左右のサービスボックスからサーブを打つ

右側と左側のサービスボックスから、それぞれ10球ずつサーブを打ちます。

有効範囲へ入った本数を記録し、成功率を確認しましょう。

慣れてきたら、サイドウォール寄り、中央寄り、高いロブサーブなど、狙う場所を変えます。

足がサービスボックスの境界線へ触れていないかも確認してください。

ゴースティングでフットワークを練習する

ゴースティングとは、ボールを使わず、実際のラリーを想定してコート内を移動する練習です。

中央付近から前後左右のコーナーへ動き、スイング動作を行って中央へ戻ります。

速く走ることだけが目的ではありません。

最後の一歩でボールとの距離を調整し、安定した姿勢でスイングしてから戻るところまでを一つの動作として行います。

初心者・初級者・中級者別の1人練習

スカッシュの練習内容は、現在の技術に合わせて変える必要があります。

難しいメニューへ早く進むより、次の段階へ進む基準を決めた方が、フォームを崩さずに上達できます。

レベル優先する練習次へ進む目安
初心者弾みやすいボールでワンバウンドのストレートフォアハンドとバックハンドを各10回続ける
初級者深さの打ち分け、サーブ、左右交互のショット狙った範囲へ10球中7球以上入る
中級者ボレー、ボースト、ドロップ、クロスコート動きながらショットを使い分けられる
中級者以上ランダムな組み合わせと高いテンポの練習フォームを保ったままミスの原因を修正できる

初心者はストレートとサーブを優先する

初心者は、ボーストやドロップより先に、フォアハンドとバックハンドのストレートを練習します。

ストレートが安定すると、ラケット面、打点、ボールとの距離という基本を確認できます。

次にサーブを加え、左右のサービスボックスから有効範囲へ入れる練習を行います。

10球中7~8球が安定して入るようになったら、コースの打ち分けへ進みましょう。

初級者は深さと左右の移動を加える

ストレートが続くようになったら、短いボールと長いボールを打ち分けます。

さらにフォアハンドとバックハンドを交互に打ち、ショットの間に足を動かします。

この段階では、回数だけでなく、ボールが落ちた場所を記録してください。

狙った範囲へ安定して打てるようになったら、ボーストやドロップを加えます。

中級者はボレーとショットの組み合わせを練習する

中級者は、ボールを床へ落とさずに打つボレーや、複数のショットを組み合わせた練習へ進みます。

ストレート、クロスコート、ボースト、ドロップを順番に打つだけでなく、落下地点を見て次のショットを判断します。

ただし、テンポを上げてフォームが崩れる場合は、再び速度を落とします。

速く続けることよりも、準備と打点を崩さないことを優先しましょう。

初心者向け30分の一人打ちメニュー

長時間練習すれば必ず上達するわけではありません。

疲れてフォームが崩れた状態で打ち続けるより、30分でも目的を決めて取り組む方が、修正点を把握しやすくなります。

時間練習内容主な目的
0~5分軽い運動とボールのウォームアップ体とボールを温める
5~8分ラケット面でボールを弾ませるグリップと面を確認する
8~13分フォアハンドのストレート打点と方向を安定させる
13~19分バックハンドのストレート苦手側のフォームを整える
19~23分左右からのサーブ高さとコースを安定させる
23~27分ボーストまたはドロップショットの打ち分けを覚える
27~30分ゴースティングと整理運動フットワークを確認する

毎回すべてを同じ時間行う必要はありません。

バックハンドが課題なら、フォアハンドを3分に減らし、バックハンドを10分に増やすなど調整してください。

練習頻度は週1~2回から始める

初心者は、無理に毎日コートへ入るより、週1~2回でも継続することを優先しましょう。

1回30~45分程度から始め、フォームが崩れる前に練習を終えるのが目安です。

同じショットを長時間続けない

フォアハンドだけを30分続けると、疲労によって肩や腕の動きが乱れます。

フォアハンド、バックハンド、サーブ、フットワークなど、数分ごとに内容を変えましょう。

痛みや強い違和感が出た場合は、回数目標の途中でも中止してください。

体力や経験には個人差があるため、前回の練習後に疲労が長く残った場合は、次回の時間や強度を下げます。

コートへ行けない日は自宅練習を行う

コート練習の間隔が空く場合は、自宅でシャドースイングやフットワークを確認できます。

ボールを打たなくても、ラケットの準備、肩の向き、踏み込み、中央へ戻る動作は練習できます。

週1回のコート練習と短時間の自宅練習を組み合わせれば、前回覚えたフォームを忘れにくくなります。

フットワークを上達させるコツ

スカッシュでは、ラケットの振り方だけでなく、適切な位置へ移動する技術が重要です。

正しいフォームを知っていても、ボールへ近づきすぎたり、到着が遅れたりすれば、安定したショットは打てません。

打った後は中央付近へ戻る

ショットを打った場所に残ると、次のボールへ移動する距離が長くなります。

打ち終わったらラケットを構え直しながら、コート中央付近へ戻りましょう。

中央へ戻ることだけに集中して、ボールから目を離してはいけません。

ボールの進行方向を確認しながら、次のショットへ対応しやすい位置を取ります。

最後の一歩で打点との距離を調整する

ボールへ全速力で近づき、そのまま大きな一歩で止まると、体勢が崩れます。

早めに動き始め、最後の数歩を小さくして距離を合わせましょう。

近いボールには歩幅を狭くし、遠いボールにはランジを使います。

ランジを行う場合も、打った後に元の位置へ戻れる余力を残してください。

移動しながらラケットを準備する

ボールのところへ到着してからラケットを引くと、打つ時間が不足します。

ボールがフォアハンド側かバックハンド側かを判断した時点で、ラケットを準備しながら移動しましょう。

ゴースティングでも足だけを動かさず、各方向に応じたラケット準備とスイングを組み合わせます。

スマートフォンでフォームを確認する

1人練習では、間違ったフォームを指摘してくれる相手がいません。

そこで役立つのが、スマートフォンによる動画撮影です。自分では横向きになっているつもりでも、映像を見ると胸が正面を向いていることがあります。

後方から撮影する

コート後方から撮影すると、ボールがストレート方向へ進んでいるかを確認できます。

ラケットのフォロースルーが横へ流れていないか、打った後に中央へ戻っているかも見やすくなります。

スマートフォンはプレーの邪魔にならず、ボールやラケットが当たらない安全な場所へ固定してください。

施設によって撮影ルールが異なるため、事前に確認しましょう。

横方向から撮影する

横から撮ると、打点が体より前にあるか、ボールへ近づきすぎていないかを確認できます。

ラケットの準備が遅いしょう。

横方向から撮影する

横から撮る場合や、インパクトで上体が起き上がっている場合も分かりやすくなります。

撮影した動画は、次の項目を一度にすべて見るのではなく、1回につき一つずつ確認してください。

  • ボールが来る前にラケットを準備できているか
  • 肩がサイドウォールを向いているか
  • ボールとの間にスイングする空間があるか
  • 打点が体の後ろになっていないか
  • フォロースルーが横へ流れていないか
  • 打った後に中央付近へ戻っているか

フォアハンドとバックハンドを比較する

フォアハンドとバックハンドを同じ位置から撮影すると、左右の違いを確認できます。

バックハンドだけ肩が正面を向いていないか、ラケットの準備が低くなっていないかを比較しましょう。

すべてを一度に直そうとするとフォームが分からなくなります。

次回の練習では「打点だけを直す」など、課題を一つに絞ることが大切です。

1人練習で起こりやすい失敗と直し方

スカッシュの一人打ちは反復回数を増やせる反面、間違った動作も繰り返してしまう可能性があります。

ボールが続かないときは、力を増やす前に、フォーム、距離、ボールの温度を確認しましょう。

ボールがまっすぐ戻ってこない

ストレートを打っているのにボールが中央へ飛ぶ場合は、ラケット面かフォロースルーが横を向いている可能性があります。

胸がフロントウォールへ開きすぎていないかも確認してください。

一度フロントウォールへ近づき、弱い力で正面へ当てます。

ボールがまっすぐ戻る感覚を確認してから、少しずつサイドウォール寄りへ移動しましょう。

ボールが奥まで届かない

ボールが奥まで届かないときは、強く振る前に、ボールが十分に温まっているかを確認します。

冷えた上級者向けボールは弾みにくいため、フります。citeturn972987view2

ボールが温まっている場合は、フロントウォールへ当てる高さを上げます。

打点が体の後ろになっていないか、インパクト直後にラケットを止めていないかも確認してください。

ラケットが壁へ当たりそうになる

ラケットが壁へ当たりそうになる場合は、ボールへ近づきすぎています。

壁際のボールを無理に大きく振ると、ラケットの破損やけがにつながります。

最後の一歩を小さくして距離を取り、コンパクトなスイングへ変えましょう。

十分な空間がない場合は、無理に打たずボールを止めて位置を整えます。

バックハンドだけ続かない

バックハンドだけ続かない場合は、グリップを大きく持ち替えていないか確認します。

ボールが上方向へ飛ぶときは、ラケット面が開いているか、打点が遅れている可能性があります。

フロントウォールへ近づき、スイングを小さくしてください。

フォアハンドと同じ速さや飛距離を求めず、まずは連続回数を増やしましょう。

強く打つとフォームが崩れる

弱く打つと続くのに、強くするとミスが増える場合は、ボールが戻る速さに準備が間に合っていません。

連続10回を維持できる力へ戻し、成功率が上がってから少しずつ速度を増やします。

全力で打つのではなく、5割、6割、7割と段階的に強さを変えてください。

自宅でできるスカッシュ練習

スカッシュの壁打ちは、専用コートや使用を認められた壁で行う必要があります。

一般住宅の壁へボールを打つと、騒音、壁の損傷、家具への接触などにつながる可能性があるため、自宅ではボールを使わない練習が適しています。

シャドースイング

周囲に十分な空間があることを確認し、ボールを使わずにフォアハンドとバックハンドを振ります。

ラケットを持つ場合は、天井、照明、壁、家具へ当たらない場所を選びます。

空間が狭い場合はラケットを持たず、肩の向きと腕の動きだけを確認しましょう。

ゴースティング

中央と見立てた位置から、前方、左右、後方へ移動します。

各地点でスイング動作を行い、元の位置へ戻ります。

速さよりも、最後の一歩で姿勢を整え、戻る動作まで丁寧に行うことが大切です。

ランジと下半身の練習

スカッシュでは、前方や壁際のボールへ入るときにランジを使います。

自宅では、ゆっくりと一歩踏み込み、膝とつま先の向きをそろえて元の位置へ戻る動作を行います。

回数を増やすより、左右で同じ姿勢を作れることを優先してください。

スカッシュの練習場を選ぶポイント

スカッシュを1人で練習するには、ソロ利用を認めているコートを探す必要があります。

施設によって予約方法、利用料金、レンタル用品、1人利用の可否が異なるため、事前に確認しましょう。

ソロ利用に対応しているか確認する

コートを予約できても、施設によっては2人以上での利用を前提としている場合があります。

予約ページや電話で、1人練習が可能か確認してください。

利用時間も30分、45分、60分など施設ごとに異なります。

初心者は、集中力を保ちやすい30分程度から始めるとよいでしょう。

レンタル用品とボールの種類を確認する

ラケットやボールを持っていない場合は、レンタルの有無を確認します。

初心者向けの弾みやすいボールが用意されているかも重要です。

シューズを借りられない施設もあるため、室内競技に対応した靴が必要か確認してください。

練習場を選ぶ際は、次の点を比較しましょう。

  • 1人でコートを予約できるか
  • 初心者向けボールを借りられるか
  • ラケットやシューズのレンタルがあるか
  • 体験レッスンや個人指導を受けられるか
  • 更衣室やロッカーを利用できるか
  • 継続して通いやすい場所と料金か

最初はレッスンと1人練習を組み合わせる

完全な初心者は、一度体験レッスンや初心者向けスクールを利用する方法もあります。

グリップ、肩の向き、打点を確認してもらえば、その後の一人打ちで意識する点が明確になります。

毎回レッスンを受ける必要はありません。

ときどきフォームを確認してもらい、普段は1人練習で反復する方法でも上達を目指せます。

1人練習の記録を残す

練習の効果を確認するには、「今日は調子がよかった」という感覚だけでなく、数字を記録します。

毎回すべてを測定する必要はなく、3項目程度に絞れば継続しやすくなります。

記録項目記録例
フォアハンドの連続回数最高18回
バックハンドの連続回数最高9回
右側からのサーブ10球中8球成功
左側からのサーブ10球中6球成功
奥へ入ったストレート10球中5球
左右のゴースティング6方向を3セット

フォアハンドとバックハンドの結果に大きな差があれば、次回は弱い側へ時間を多く配分します。

サーブの左右差が大きい場合は、成功率が低い側だけを追加で10球練習しましょう。

記録は他人と比較するためではありません。

前回の自分と比べて、練習内容を決めるために使用します。

1人で練習するときの安全対策

スカッシュコートでは、壁からボールが速く戻り、ラケットも壁の近くを通ります。

相手がいない一人打ちでも、ラケットの接触、転倒、ボールによるけがには注意が必要です。世界スカッシュの公式ルールでも、います。citeturn972987view1

  • 練習前に体とボールを十分に温める
  • 床に汗や異物がないか確認する
  • 室内競技に適したシューズを使用する
  • 壁に近いボールを無理に大きく振らない
  • 疲れて足が止まり始めたら休憩する
  • 施設の利用規則と撮影規則を守る
  • 必要に応じてスカッシュ用アイガードを着用する

England Squashは、ジュニアの競技やダブルスで保護眼鏡を必須としているほか、成人を含います。citeturn972987view2

普段の眼鏡は、スカッシュ専用の保護具として設計されたものではありません。

アイガードを使用する場合は、競技に適した製品を選びましょう。

スカッシュの打ち方と1人練習に関するよくある質問

スカッシュをひとりで練習するときは、時間、ボール、練習内容について迷うことがあります。

ここでは、初心者が疑問を持ちやすい点をまとめます。

スカッシュは完全な初心者でも1人で練習できますか?

完全な初心者でも1人練習はできます。

ただし、コート後方から強打するのではなく、フロントウォールに近い位置で、弾みやすいボールを使ったストレートから始めましょう。

グリップやフォームが分からない場合は、最初に体験レッスンを受ける方法もあります。

基本を一度確認してから一人打ちを行うと、間違った動作の反復を防ぎやすくなります。

1人練習は何分くらい行えばよいですか?

初心者は、体とボールのウォームアップを含めて30分程度から始めるとよいでしょう。

慣れてきたら45分程度まで増やせますが、フォームが崩れた状態で無理に続ける必要はありません。

同じショットを長時間行わず、フォアハンド、バックハンド、サーブ、フットワークに分けてください。

初心者はどのスカッシュボールを使えばよいですか?

初心者は、上級者向けのダブルイエロードットよりも、弾みやすい初心者向けボールを選ぶと練習しやすくなります。

England Squashは、大きく弾みやすいボールほどラリーを2987view2turn972987view3

施設で借りる場合は、初心者であることを伝え、適切なボールを選んでもらいましょう。

ボールは何分くらい温めればよいですか?

気温、ボールの種類、打つ強さによって異なりますが、数分間の軽い壁打ちを目安にします。

公式試合分です。citeturn972987view4

ただし、時間だけで判断せず、ボールの弾みが安定したかを確認してください。

初心者向けの弾みやすいボールであれば、上級者向けボールより短い時間でラリーを始めやすくなります。

フォアハンドとバックハンドはどちらを多く練習すべきですか?

両方を練習する必要がありますが、苦手な側へ時間を多く配分します。

フォアハンドを5分行ったら、バックハンドを8~10分行うなど調整しましょう。

連続回数や落下地点を記録し、左右の差が小さくなってきたら時間配分を戻します。

サーブは強く打つ方が有利ですか?

速さだけでサーブの良し悪しは決まりません。

初心者は、まず有効範囲へ安定して入れ、相手コートの奥へ運ぶことを優先します。

高くゆっくりしたサーブでも、奥やサイドウォール寄りへ入れば返しにくくなります。

速いサーブは、成功率とコースが安定してから練習しましょう。

ボーストとドロップはいつから練習すべきですか?

フォアハンドとバックハンドのストレートを10回程度続けられるようになってから取り入れるのがおすすめです。

基本ショットが安定していない段階で短いショットばかり練習すると、コート後方へ運ぶ技術が身につきにくくなります。

最初は練習時間の一部だけをボーストやドロップへ使い、ストレートの時間を確保しましょう。

スカッシュの壁打ちは自宅でもできますか?

住宅の壁はスカッシュボールを打つことを想定していないため、自宅での壁打ちはおすすめできません。

騒音や壁の損傷だけでなく、家具や人へボールが当たる可能性があります。

自宅ではシャドースイング、ゴースティング、ランジなど、ボールを使わない練習を行いましょう。

実際にボールを打つ練習は、スカッシュコートや利用を認められた練習場で行ってください。

スカッシュは基本の打ち方と1人練習の反復で上達できる

スカッシュの打ち方で最初に身につけたいのは、強いショットではありません。

ボールとの距離を保ち、肩をサイドウォールへ向け、体の横から少し前でボールを捉える技術が土台になります。

正式な試合は2人で行いますが、フォアハンド、バックハンド、サーブ、ボースト、ドロップ、ボレーの練習は1人でも可能です。

まずは弾みやすいボールを使い、軽い壁打ちで十分に温めてから、フロントウォールの近くでストレートを繰り返しましょう。

フォアハンドとバックハンドを各10回続けられるようになったら、深さの打ち分け、左右交互のショット、サーブ、ボースト、ドロップへ進みます。

さらにゴースティングやスマートフォン撮影を組み合わせれば、打ち方だけでなく、フットワークや中央へ戻る動作も改善できます。

毎回の連続回数や成功率を記録し、苦手な側へ練習時間を多く配分することも大切です。

強く打つことより、同じフォームを何度も再現できることが、安定したスカッシュの打ち方につながります。

スカッシュのルールを初心者向けに簡単解説!試合の流れやサーブのバウンド制限を網羅

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