鉄壁のブロックを作る!タイミングの合わせ方と「吸い込み」を防ぐ手の形の作り方

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バレーボールにおいて、強烈なスパイクをシャットアウトするブロックは、試合の流れを一気に引き寄せる非常に重要なプレーです。

しかし、多くのアタッカーと対峙する中で、ボールが腕とネットの間に落ちてしまう「吸い込み」に悩んだり、ジャンプのタイミングが合わずに上から打たれてしまったりする選手は少なくありません。

「自分は身長が低いからブロックで貢献できない」と諦めてしまうのは、非常に非常にもったいないことです。

ブロックで相手のスパイクを完璧に止めるための最大のコツは、生まれ持った身長やジャンプ力ではなく、正しい「手の形」の習得と、相手の動きを予測する「タイミング」の合わせ方、そして的確な「位置取り」にあります。

本記事では、バレーボールのブロック技術を向上させたい選手に向けて、吸い込みを完全に防ぐ手の形の作り方から、スパイカーを仕留めるタイミングの計り方、そして身長のハンデを覆す賢い止め方までを論理的に解説します。

この記事を最後まで読み、日々の練習に落とし込むことで、あなたはチームの守護神として恐れられるブロッカーへと成長できるはずです。

バレーボールのブロックとは?守備における最大の「攻撃」

バレーボールのブロックは、相手の攻撃を防ぐ第一の壁であり、同時に直接得点を奪うことができる強力な「攻撃的守備」です。

スパイクレシーブが相手の打ったボールに受動的に対応するプレーであるのに対し、ブロックはアタッカーにプレッシャーをかけ、打つコースを限定させるという能動的な役割を担っています。

ブロックが機能しているチームは、後ろで守るレシーバーがボールの来る位置を予測しやすくなり、チーム全体のディフェンス力が飛躍的に向上します。

ここで重要になるのが、ブロックは必ずしも「ボールを床に叩き落とす」ことだけが正解ではないという事実です。

強打を手に当てて威力を吸収し、味方のチャンスボールにする「ワンタッチ」を狙うことも、立派なブロックの役割の一つです。

特に身長が高くない選手は、このワンタッチを意図的に狙う止め方をマスターすることで、チームにとって欠かせない存在になることができます。

そのためには、ネット際での空中戦において、いかに自分の体をコントロールし、相手の意表を突くタイミングで壁を作れるかが勝負の分かれ目となります。

「吸い込み」を完全に防ぐ!鉄壁を築く「手の形」と腕の出し方

ブロッカーにとって最も避けたいミスのひとつが、ブロックしたボールがネットと自分の体の間に落ちてしまう「吸い込み」です。

吸い込みが発生する最大の原因は、ジャンプした際に腕がネットから離れてしまっていること、あるいはボールの威力に負けて腕が後ろに弾かれてしまうことにあります。

これを防ぎ、相手コートにボールをシャットアウトするための最大のコツは、ネットの上に「蓋」をするような正しい手の形と腕の出し方を徹底することです。

まず手の形ですが、両手の指を限界まで大きく広げ、指先までしっかりと力を入れます。

このとき、小指を少しだけ内側(親指側)に絞るように意識すると、両手で一つの大きなお椀のような形を作ることができ、ボールが指の間をすり抜けたり外側に弾かれたりするのを防ぐことができます。

手首は真っ直ぐに伸ばすのではなく、相手コート側へ少し折り曲げるようにスナップを効かせることが重要です。

手首を前に倒すことで、手に当たったボールの反発ベクトルが下を向き、吸い込みを起こすことなく相手コートの床へと向かっていきます。

次に腕の出し方ですが、真上にジャンプして腕を突き上げるだけでは、ネットとの間に隙間が生まれてしまい、吸い込みの餌食になります。

ジャンプの頂点に向かうにつれて、両肩をすくめるようにして耳に近づけ、肩甲骨から腕全体を相手コート側へ「前に押し出す」ことを意識してください。

顎を引き、上目遣いでボールを見る姿勢を作ると、自然と体が前傾姿勢になり、腕を相手コート側へ侵入させやすくなります。

この「ネットの向こう側へ手を出す」という動作こそが、ボールを自分のコート側に落とさない(吸い込まれない)ための絶対条件です。

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スパイカーの助走を見極める!完璧な「タイミング」の合わせ方

どんなに素晴らしい手の形を作れても、ジャンプのタイミングがずれてしまえばブロックは簡単に打ち抜かれてしまいます。

ブロックのタイミングを合わせるための基本は、ボールだけを目で追うのではなく、相手の「セッター」と「スパイカー」の動きを冷静に観察することです。

バレーボールの攻撃には、大きく分けて高く上がったボールを打つ「オープンスパイク」と、低い軌道で速く打つ「クイックスパイク」があります。

オープンスパイクに対するブロックのタイミングのコツは、「スパイカーがジャンプして、利き腕をテイクバック(後ろに引く動作)した瞬間」に自分もジャンプを開始することです。

多くの初心者は、ボールがネットを越えてくるタイミングに合わせてジャンプしてしまいがちですが、それではスパイカーが最高到達点でボールを叩く瞬間に、自分はすでに落下し始めていることになります。

スパイカーよりも一瞬遅れてジャンプする「ディレイジャンプ」を意識することで、相手がスパイクを打つ瞬間に自分のブロックが最も高い位置に到達し、完璧な壁を作ることができます。

一方、クイックスパイクに対しては、スパイカーと全く同じタイミング、あるいはスパイカーが踏み込んだ瞬間に合わせて「コミット(同時)ジャンプ」をする必要があります。

このタイミングの使い分けを成功させるためには、相手セッターのトスアップの姿勢から攻撃のテンポを予測し、即座に自分のジャンプのタイミングを切り替える脳の処理能力が求められます。

常に「相手がどう打ってくるか」という観察眼を持つことが、タイミングを制する鍵となります。

身長が低くてもシャットアウト!小柄な選手のための「止め方」と「位置取り」

ブロックにおいて高身長は圧倒的なアドバンテージですが、身長が低い選手でも「位置取り(ポジショニング)」を極めることで、十分にスパイカーの脅威となることができます。

身長が低い選手がブロックを成功させるための止め方のコツは、闇雲にボールの正面に飛ぶのではなく、スパイカーの「利き腕の肩の延長線上」に自分の体の中心を正確に合わせることです。

スパイカーは基本的に、自分の利き腕の肩の真っ直ぐ前(ストレート方向)か、そこから体を捻った方向(クロス方向)にしか強いスパイクを打つことができません。

そのため、助走の角度と肩の向きをしっかりと観察し、相手が最も打ちやすい強打のコースの正面に、あらかじめ待ち伏せするように位置取りをします。

また、小柄な選手はネット上に手を出せる面積が狭いため、「あえてコースを空ける」という戦術も非常に有効です。

例えば、ストレート側のコースを自分のブロックで完全に塞ぎ、「クロスにしか打てない状況」を意図的に作り出します。

そして、その空けたクロス側には、レシーブの得意な味方をあらかじめ配置しておくのです。

これはブロックとレシーブが連動したトータルディフェンスと呼ばれる考え方であり、ブロッカーがボールに触れられなくても、チームとしてスパイクを「止めた」ことになります。

さらに、無理にシャットアウトを狙って手首を硬くするのではなく、ボールの勢いを殺すために手の力を少し抜き、ボールを上に弾き飛ばす「ソフトブロック」の技術を身につけることも、身長をカバーする優れた止め方の一つです。

実戦で遅れないための足運び(フットワーク)のコツ

ブロックの形とタイミングを理解しても、実戦では相手のトスに合わせて左右に素早く移動しなければなりません。

ここで重要になるのが、無駄のないスムーズなフットワークです。

短い距離(1〜2歩)を移動してブロックに跳ぶ場合は、カニ歩きのように移動する「サイドステップ」を使用します。

サイドステップのコツは、頭の上下動を極力なくし、すり足のような感覚で素早く横へスライドすることです。

頭が上下に揺れると、相手のトスの軌道やスパイカーの動きを見失う原因になり、結果的にタイミングが遅れてしまいます。

一方、コートの端から端まで長い距離を移動する場合は、足を交差させて走る「クロスステップ」を用います。

クロスステップは移動スピードが速い反面、体がネットに対して横を向いてしまうため、ジャンプする直前にしっかりと空中で体をネットと正対させる体幹の強さが必要になります。

どちらのステップを使う場合でも、移動の最後は必ず両足をしっかりと床に揃え、真上に向かって跳ぶことが不可欠です。

移動の勢いを持ったまま斜めにジャンプしてしまうと、空中でバランスを崩して吸い込みの原因になったり、隣のブロッカーと衝突して隙間を空けてしまったりする致命的なミスに繋がります。

まとめ:バレーボールのブロックは「準備」と「形」で決まる

いかがでしたでしょうか。

バレーボールのブロックにおいて、相手の攻撃をシャットアウトするための本質は、単なるジャンプ力勝負ではありません。

ボールがネットと腕の間に落ちる「吸い込み」を防ぐためには、指先まで力を入れ、手首を前に倒してネット越しに腕を押し出す「手の形」の徹底が不可欠です。

また、スパイカーの動きを観察し、オープントスには遅れて跳び、クイックには合わせて跳ぶという「タイミング」の使い分けが、完璧な壁を作り出します。

身長が低い選手であっても、相手の助走角度からコースを予測する的確な「位置取り」や、レシーバーと連携した「止め方」を駆使すれば、コート上で絶大な存在感を発揮することができます。

ブロックの成功率は、ジャンプする前のフットワークや相手を見る観察眼といった、地道な「準備」の積み重ねによって劇的に向上します。

今回解説したブロックの「コツ」を日々の練習で一つひとつ意識し、どんな強打も跳ね返す鉄壁のブロッカーを目指してください。

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