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バレーボールの試合を観戦していると、審判が鋭い笛の音とともに様々なジェスチャーを行っているのを目にするはずです。
「今の笛は何の反則だったのだろう」「あのハンドシグナルにはどんな意味があるのだろう」と、疑問に思った経験がある方は非常に多いのではないでしょうか。
バレーボールは展開が非常にスピーディーなスポーツであるため、審判は言葉だけでなく、全身を使ったサインで選手や観客に瞬時に状況を伝えています。
この記事では、バレーボールの審判が行うハンドシグナル(ジェスチャー)の全種類を、試合中にスマホでサクッと確認できる「図鑑」として徹底解説します。
それぞれのシグナルが持つ意味や、どのような反則の時に使われるのかを知ることで、バレーボール観戦の面白さは何倍にも膨らむはずです。
各項目の解説には、実際の審判の動きをイメージしやすいように具体的な動作の図解や説明を添えていますので、ぜひ参考にしてください。
バレーボールの審判がハンドシグナルと笛で伝えること

バレーボールの試合を円滑に進行させるため、審判のハンドシグナルと笛は絶対的なルールとして機能しています。
まずは、コートを統括する審判の役割と、笛の音が持つ基本的な意味について理解しておきましょう。
バレーボールの公式戦では、主にネットの高い位置から全体を見渡す「主審(ファーストレフェリー)」と、ネットの下のフロアレベルでプレーを監視する「副審(セカンドレフェリー)」が配置されます。
主審は試合全体の進行や、ボールのイン・アウト、アタッカーやブロッカーの反則など、プレーの大部分の判定を下す絶対的な権限を持っています。
一方の副審は、ネットへの接触(タッチネット)やセンターラインの侵犯、選手交代の管理など、主審の死角になりやすい足元やネット周辺の反則をサポートするのが主な役割です。
両者は笛を吹いた後、必ず定められたハンドシグナルを出し、どちらのチームの得点になったのか、あるいは何の反則があったのかを明確に提示します。
また、笛の吹き方にも種類があり、長く力強く吹く場合は「試合の終了」や「重大な反則」を、短く鋭く吹く場合は「サーブの許可」や「通常の反則」を意味することが多くなっています。
審判の笛が鳴ったら、まずは主審がどちらのチームに点を与えたかを示す腕の動きに注目し、その後の具体的な反則を示すジェスチャーを確認するのが正しい見方です。
【試合の進行・中断】バレーボール審判のジェスチャー種類
ここからは、試合をスムーズに進めるために審判が行う、基本的なハンドシグナルの種類を解説していきます。
反則ではなく、試合のコントロールに関わる重要なジェスチャーですので、最初に覚えておきたい基本中の基本となります。

サーブの許可
試合のラリーが始まる合図となるのが、このサーブ許可のハンドシグナルです。
主審はサーブを打つ権利のあるチームのサーバーを指差し、その後、手のひらを相手コート側に向けて、腕を水平にスイングさせます。
このジェスチャーと同時に「ピッ」と短く笛が吹かれ、サーバーは笛の音から8秒以内にボールを打たなければなりません。
サービスチームの指示(得点の表示)
ラリーが終了し、どちらかのチームに得点が入ったことを示す、最も見る機会の多いハンドシグナルです。
主審は得点が入ったチーム(次にサーブを打つチーム)の側のコートに向けて、腕を水平に真っ直ぐ伸ばして手のひらを上に向けます。
観客もこのシグナルを見ることで、「あ、こちらのチームの得点になったんだな」と瞬時に理解することができます。
コートの交代(チェンジコート)
セットが終わった後や、最終セットでどちらかのチームが規定の点数(通常は8点)に達した際に行われる、コートチェンジのシグナルです。
審判は体の前と後ろで、両腕を交差させるようにして胴体を巻き込むようなジェスチャーを行います。
右腕は体の前を、左腕は体の後ろを通るようにしてクロスさせるのが特徴的な動きです。
タイムアウト
各チームの監督が作戦を伝えるために要求する、タイムアウト(作戦タイム)を認める際のハンドシグナルです。
審判は両手を使って、胸の高さでアルファベットの「T」の字を作ります。
片方の手のひらを水平にし、もう片方の手の指先をそこにくっつけるようにして「T」を表現した後、タイムアウトを要求したチームのベンチ側を指差します。
選手交代(サブスティチューション)
ベンチにいる控え選手と、コート内の選手が交代する際に出されるハンドシグナルです。
審判は胸の高さで両腕を前後に重ね、自転車のペダルを漕ぐように、または糸を巻き取るようにクルクルと円を描いて回します。
このジェスチャーが出たら試合は一時停止され、副審の確認のもとで選手が交代エリアを通って入れ替わります。
セットまたは試合の終了
一つのセットが終わった時、あるいは試合そのものが完全に決着した際に出されるハンドシグナルです。
審判は両手を胸の高さで交差させ、そのまま腕を下げずにバツ印(X)を作った状態で静止します。
このジェスチャーと同時に、通常よりも少し長めの笛が鳴らされることが多く、会場全体にセットの区切りであることを知らせます。
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【ボールの判定】バレーボール審判のジェスチャー種類
スパイクやレシーブによって飛んでいったボールが、コートの中に入ったのか外に出たのかを示す判定シグナルです。
この判定は得点に直結するため、非常に重要かつ頻繁に行われるジェスチャーとなります。

ボール・イン
ボールが完全にコートのラインの内側、またはラインの真上に落下したことを示すハンドシグナルです。
審判は、ボールが落ちた側のコートの床に向けて、片方の腕を斜め下に向かって真っ直ぐに伸ばし、指先でフロアを指し示します。
際どいコースにスパイクが決まった時、この腕がビシッと下を向く瞬間は、観客も最も盛り上がる場面の一つです。
ボール・アウト
ボールがコートのラインの外側に完全に落ちた、あるいはアンテナの外側を通過したことを示すハンドシグナルです。
審判は両腕の肘を曲げ、手のひらを自分の顔の方に向けた状態で、両手を肩の高さまで垂直に持ち上げます。
「外に出ましたよ」ということを、両手を上げてアピールするような分かりやすい動作になっています。
タッチボール(ワンタッチ)
スパイクされたボールが、相手チームのブロッカーやレシーバーの体の一部に触れてからアウトになったことを示すハンドシグナルです。
審判は片方の手を胸の高さで垂直に立て、もう片方の手の指先で、垂直に立てた手の指先をサッとこするように触れます。
「ボールが最後に選手に触れました」という意味を持ち、ただのアウトではなく、スパイクを打ったチームの得点となります。
【ボールの扱いに関する反則】バレーボール審判のジェスチャー種類
バレーボールはボールを「持ったり」「連続して触ったり」してはいけないという厳格なルールがあります。
ここでは、選手のボールタッチに関する反則があった際のハンドシグナルを解説します。

ダブルコンタクト(ドリブル)
一人の選手が、連続して2回ボールに触れてしまった反則(かつてはドリブルと呼ばれていました)を示すハンドシグナルです。
審判は片手の手のひらを観客や選手に向け、人差し指と中指の2本を立てて見せます。
セッターがトスを上げる際、左右の手のタイミングがずれてボールに触れてしまった場合などに、この反則がよく取られます。
キャッチ(ホールディング)
ボールを一瞬でも掴んでしまったり、手のひらに乗せて持ち上げるようにしてプレーしてしまった反則を示すハンドシグナルです。
審判は片方の手のひらを上に向けて、下から上へゆっくりと持ち上げるようなジェスチャーを行います。
ボールを弾くのではなく、持ってしまう「ホールディング」の動作をそのまま表現した分かりやすいシグナルです。
フォアヒット(フォアタイムス)
バレーボールはチーム内で最大3回のタッチで相手コートにボールを返さなければなりませんが、4回触れてしまった際の反則を示すハンドシグナルです。
審判は片手の手のひらを向け、親指を内側に折り曲げて、残りの4本の指をしっかりと立てて見せます。
ブロックのワンタッチは回数にカウントされませんが、それ以外のプレーで4回ボールを繋いでしまうとこの反則になります。
【ネット・ラインに関する反則】バレーボール審判のジェスチャー種類
ネット周辺は選手が激しく交錯するため、反則が最も起きやすい危険地帯でもあります。
ネットやコートの境界線に関わる反則のハンドシグナルは、主審だけでなく副審も頻繁に行います。

タッチネット
プレー中に選手がネットに触れてしまった際の反則を示すハンドシグナルです。
審判は反則があった側の手で、ネットの白帯(上部のテープ)付近を軽く触るようなジェスチャーを行います。
アタッカーが着地する際や、ブロッカーがジャンプする際に体がネットに触れてしまうケースが多く、副審が鋭く目を光らせているポイントです。
オーバーネット(相手空間でのプレー)
相手チームのコート空間にあるボールに、ネット越しに直接触れてプレーを妨害してしまった際の反則を示すハンドシグナルです。
審判は片手の手のひらを下に向け、ネットの白帯を越えるようにして相手コート側に手を差し出します。
相手のトスを直接ブロックしてしまったり、まだ相手がプレーできるボールをネット越しに押し込んでしまった場合に適用されます。
パッシング・ザ・センターライン
センターライン(ネットの真下の線)を完全に越えて、相手コートに足や体の一部が侵入してしまった反則を示すハンドシグナルです。
審判はセンターラインの方向を向き、人差し指で床のライン上を明確に指し示します。
相手選手との接触によるケガを防ぐための重要なルールであり、足の裏全体がラインを越えた場合に反則となります。
アタックヒットの反則
後衛(バックプレーヤー)の選手が、アタックラインを越えて前衛エリアからジャンプしてスパイクを打ってしまった反則などを示すハンドシグナルです。
審判は片腕を頭の上まで高く上げ、そこから肘を曲げて前腕を斜め下に向かって振り下ろします。
リベロが前衛エリアでオーバーハンドで上げたトスを、そのままスパイクした場合などもこの反則(バックアタックの反則)が適用されます。
ブロックの反則
後衛の選手やリベロがブロックに参加してしまったり、相手のサーブを直接ブロックしてしまった反則を示すハンドシグナルです。
審判は両手を顔の高さまで上げ、手のひらを前に向けてブロックの形を作ります。
ルール上ブロックが許可されていない選手が、ネットより上でボールに触れて相手コートに返した瞬間に笛が鳴ります。
【その他】覚えておきたい特殊なジェスチャー
試合中には、ボールの反則以外にも様々なトラブルや特殊な状況が発生します。
頻繁に見るわけではありませんが、知っておくと試合の流れをより深く理解できるジェスチャーを紹介します。

ノーカウント(プレーのやり直し)
コート内に別のボールが転がり込んできたり、審判の判定に誤りがあってプレーをやり直す際に出されるハンドシグナルです。
審判は胸の高さで両手の親指を立て、両腕の肘を曲げた状態で上に掲げます。
このシグナルが出た場合、直前のラリーは無効となり、同じサーバーのサーブからもう一度やり直しとなります。
ポジショナル・フォールト(ポジションの誤り)
サーブが打たれる瞬間に、選手が決められたローテーションの正しい位置(ポジション)に立っていなかった反則を示すハンドシグナルです。
審判は片手の人差し指を立てて前に出し、その指で小さな円を描くようにクルクルと回します。
複雑なフォーメーションを組む現代バレーにおいて、選手の立ち位置が重なったり、前後左右の関係が崩れたりした際に厳密に判定されます。
遅延行為の警告と罰則
試合の進行を故意に遅らせる行為(靴紐をゆっくり結ぶ、フロアを拭きすぎるなど)に対するペナルティを示すハンドシグナルです。
審判は片手の手首を、もう片方の手で掴むようなジェスチャーを行い、遅延行為があったチームに警告を与えます。
警告の段階ではカードは出ませんが、繰り返されるとイエローカードやレッドカードが出され、相手に得点が与えられることもあります。
【番外編】線審(ラインジャッジ)のフラッグシグナル
コートの四隅に立つ線審(ラインジャッジ)も、小さな旗(フラッグ)を使って主審にボールの判定を伝えています。
線審のシグナルも合わせて覚えておくことで、より一層バレーボール観戦が楽しくなります。

インとアウトの旗の振り方
ボールが「イン」の場合は、旗を持った手を斜め下に向かってピンと伸ばし、コートのフロアを指し示します。
ボールが「アウト」の場合は、旗を持った手を真っ直ぐ真上に高く挙げ、主審に明確にアピールします。
主審が判定に迷った際、この線審の旗のシグナルが最終的なジャッジの決め手になることが多々あります。
ワンタッチの旗の振り方
ボールが選手に触れてからアウトになった「ワンタッチ」の場合は、旗を持った手を垂直に立て、もう片方の手を旗の先端に添えます。
これは主審のハンドシグナルとよく似た形であり、ブロックの指先をかすめた微妙なボールを線審が見逃さずに伝達するための重要な動きです。
まとめ
バレーボールの審判が行うハンドシグナルは、言葉を使わずに試合の状況を正確に伝えるための非常に洗練されたシステムです。
この記事で紹介したジェスチャーの種類を図鑑のように見返すことで、次に試合を観戦する際の解像度が劇的に上がるはずです。
特に「ダブルコンタクト」や「タッチネット」など、頻出する反則のハンドシグナルを覚えておくだけで、「なぜ今プレーが止まったのか」が瞬時に理解できるようになります。
主審の腕の動き、副審のチェック、そして線審のフラッグの上がり方にまで注目してみると、バレーボールというスポーツの奥深さをより一層味わうことができるでしょう。
ぜひスマホを片手に、実際の試合映像とこの記事の解説を照らし合わせながら、審判のジェスチャーをマスターしてみてください。
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